資料

異機種ファイル交換の問題

文字化け

 圧縮する対象(フォルダ・ファイル)の名前に漢字などを使うと、他の機種で解凍するときに、文字化けを生じることがあります。

ZIPについて:

↓元→先Mac OS 9 StuffIt 7.03Mac OS X
BOMArchive Helper
Windows XP 圧縮フォルダ
Mac OS 9
StuffIt 7.03
文字化け
(UTF-8のママ)
Mac OS X
BOMArchive Helper
*1文字化け
(UTF-8のママ)
Windows XP 圧縮フォルダ文字化け
(UTF-16の数値参照)

StuffIt 7の問題点

Mac OS X Finder の「『フォルダ』のアーカイブを作成」の問題点

 Mac OS X Finder の「『フォルダ』のアーカイブを作成」で生成される ZIP圧縮ファイルを、他機種とファイル交換に利用する際の問題点を挙げます。

_MACOSX というファイルやフォルダが生成される

 BOMArchiveHelper 固有のファイル/フォルダ「_MACOSX」を圧縮ファイル内に同梱します。解凍に BOMArchiveHelper を使わないと、不要なファイル/フォルダ「_MACOSX」ができてしまいます。

bah2winexpzip.gif
▲Windows XP 圧縮フォルダにて

bah2mac9.gif
▲Mac OS 9 StuffIt Deluxe で解凍したところ

ANSI文字以外を使うと、異環境で文字化けが起こる

 Mac OS X Finder の「『フォルダ』のアーカイブを作成」で圧縮したファイルやフォルダが、ANSI文字以外であるとき、異環境では文字化けを起こすことがあります。

macosx2byte.gif
▲Mac OS X 10.3 上での圧縮前のフォルダ/ファイル

bah2winexpzip2.gif
▲Windows XP の圧縮フォルダでの表示

 これは、Mac OS X の圧縮プロセスが、ファイル名を UTF-8 で格納しているので、異環境で解凍するとき格納されたファイル名をそのまま利用するようなプログラムであれば、その環境のファイルシステムでは文字化けを起こすファイル名を生成してしまうことにより起こる現象です。

bahsjis.gif
▲「アーカイブを作成」で生成したZIPをSJISで表示

bahutf8.gif
▲「アーカイブを作成」で生成したZIPをUTF-8で表示

 ファイルシステムが UTF-8 環境の GNOME File Manager では、文字化けが起こりません。

gnomeutf8.gif
▲CentOS 4(UTF-8) の GNOME File Manager

Mac OS XのLZH解凍の問題

 旧 Mac OS の LZH 圧縮ファイル生成は、MacLHA が定番でしたが、Mac OS X 環境では、

  • Classic 環境でしか動かない
  • 最近のファイルの大容量化に動作速度の面で対応していない

などの問題があります。

 Mac OS X 用の解凍ソフトでは、MacLHA のリソースフォークが含まれた圧縮ファイルを、リソース付きで解凍できないケースが見られました。

HappyLHA

happylha.gif

 HappyLHA は、MacLHA で生成したリソースフォーク付きの LZH 圧縮ファイルを、リソース付きで解凍できる、Mac OS X 用のフリーソフトウェアです。

http://hp.vector.co.jp/authors/VA027835/


*1 圧縮・解凍時のBOMArchiveHelperのバージョンが違うと文字化けすることがあります

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