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[[用語集]]
*ホットフォルダ [#qf42580a]
*ホットフォルダ(監視フォルダ) [#qf42580a]
ファイルを分類して格納するフォルダの中でも、そのフォルダにファイルを入れると、そのファイルに対して何らかのアクションを起こし、生成物を出力するものを、DTP 関連のソリューションでは、ホットフォルダと称することがおおい。
ファイルを分類して格納するフォルダの中でも、そのフォルダにファイルを入れると、そのファイルに対して何らかのアクションを起こし、生成物を出力するものを、DTP 関連のソリューションでは、ホットフォルダと称しています。
DTP 業界以外では、監視フォルダ、フォルダのポーリング などの表現がされていて、ホットフォルダという呼称は通用しないようだ。
DTP 業界以外では、監視フォルダ、フォルダのポーリング などの表現がされていて、ホットフォルダという呼称は通用しないようです。
**起動タイミングによる区分 [#g0133e8d]
*1. [#raf73285]
***1.ポーリング型 [#raf73285]
アプリケーションがホットフォルダ内を一定間隔でポーリングして、フォルダ内に対象ファイルが入ると、イベントを起こすタイプ。
例)Acrobat Diltiller の監視フォルダ
*2. [#m544b129]
***2.イベントドリブン型 [#m544b129]
システム側でファイル生成・変更などのイベントが発生して、それをアプリケーション起動のトリガとして利用するタイプ。
AppleEvent を受信して作動するシステムの存在は確認されています。
AppleEvent を受信して作動するシステムとしては、HELIOS Ethershare OPI などがあります。
**ホットフォルダ入力方法 [#i80d913f]
ホットフォルダの起動タイミングによっては、ファイルのコピーの操作に工夫が必要ですので、注意します。
***1.ホットフォルダに直接ファイルをコピー [#k91d3132]
ホットフォルダに、ファイル操作でコピーします。もっとも基本的な運用です。
しかし、一部のポーリング型のホットフォルダにおいては、コピーが完了していないのに、入力があったと判断して作業を開始してしまうという問題があり、このようなホットフォルダにおいては、ファイルのコピー操作で入力してはいけません。
また、ホットフォルダプログラム制作側では、コピーが完了するまで動作を開始させないようにプログラムのアルゴリズムを調整することが必須です。
***2.ホットフォルダが存在する同じボリュームの別フォルダから移動 [#fc63e202]
ファイルシステムにもよりますが、ファイルの移動は、コピーと比較して一瞬で終わるファイルシステムが多いです(内容をコピーせずにファイルの登録だけ変更している)。それを利用して、あらかじめ同じボリュームの別フォルダに、対象ファイルをコピーしておき、ホットフォルダに移動するというやり方があります。
この方法では、ファイルのコピー中にホットフォルダが始動するということはおきにくいので、ポーリング型のホットフォルダでは有効ですが、イベントドリブン型のホットフォルダでは、ファイルの移動でイベントが発生して処理が始まるかどうかをあらかじめ確認しておく必要があります。
**ホットフォルダの利点 [#v264894f]
***利用者から設定を完全に分離できます。 [#v366d3e3]
ホットフォルダ運用ができるアプリケーション/システムは、ホットフォルダごとに、設定を割り当てることができます。利用者側からすると、設定を変更することなく、処理を遂行することができます。
***操作が簡単である [#qbbbf9e2]
対象ファイルをホットフォルダにコピーするだけで処理ができるので、作業内容としては非常に簡単で、教育訓練が非常に楽になります。
**ホットフォルダの欠点 [#td46626e]
***利用者側から設定を変更できません。 [#u845cb32]
ホットフォルダに対象ファイルをコピーするだけですから、そのファイルを対象にどのような処理をするかという設定は、利用者側の手の届かない場所にあります。利用者が設定を確認したいとか、一時的に設定を変更して運用したい、などの場合には対応できません。
***多数のホットフォルダを適切に選択しなくてはならない [#n640717e]
ホットフォルダは、利用者側から設定が変更できないので、必要な設定の数だけ、システム管理者側で設定をして、フォルダと対応づける作業が必要になります。
ホットフォルダに対象ファイルをコピーするだけというオペレーション自体は非常に簡単ですが、オペレーションの内容を切り替えるために、多数あるホットフォルダの中から適切なものを選択するという教育が不可欠になり、実際に教育コストの軽減にはつながらないことがしばしばあります。