[[第28期DTPエキスパート認証更新試験問題]]

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*問12 AdobePDF Print Engine [#p70639b2]

 ''次の説明文はAdobePDF Print Engineまたはそれに関連する項目に関して記述したものである。各々の文章が正しいかどうか答えなさい。(正しい:○ 誤り:×)''

1.AdobePDF Print Engineは、従来のCPSI系のRIPがPostScriptを処理するのに対してPDFをダイレクトに処理することができるRIPである。Adobe AcrobatおよびCS製品と共通のPDFの考え方をベースに、透明を使用したアートワークを分割・統合することなく、PDFファイルのレンダリングをネイティブに行うことができるRIPのコアである。PDFファイルの作成、プレビューおよび印刷に共通のレンダリングを施すことで、デザイン制作部門から印刷部門まで同じ結果を得ることが可能になる。

[ '''''71''''': ?○ ?× ]

2.CTPワークフローにおいて、デジタルフィルムとして使用されるレンダリングの済んだ中間ファイルを処理する場合は、はじめに中間ファイルを作成したレンダリングのエンジンと受け取るレンダリングエンジンが同一でないと、RIP結果の互換性が保証できない。しかし、アプリケーションと同様に受け取るサイドがAdobePDF Print Engineであれば、いかなる中間ファイルでも互換性は維持される。

[ '''''72''''': ?○ ?× ]

3.PDF/Xの動向として国際規格ISOで定義されているPDF/Xには、次のようなものがある。PDF/Xの規格が新しくなるにつれて規格の古いものの項目を含む形式となっている。PDF/X-1aでは、色のモードはCMYKとスポットカラーをサポートしており、フォントはエンベッドされ透明機能やOPI機能は禁止され、バージョン1.3となっている。PDF/X-3では、色のモードは更にRGB・Grayまでサポートされ、透明機能は禁止、バージョン1.3となっている。PDF/X-4(Draft)では、透明レイヤ機能を認めており、バージョン1.6となっている。

[ '''''73''''': ?○ ?× ]

4.PDF/X-4(Draft)は、国際規格(ISO)でPDF/X-1aやPDF/X-3の後継の企画として審議されている。Adobe IllustratorCSなどで正式サポートされている透明が使える機能が追加されたことで文字品質の向上、RGBワークフローの品質向上が可能となる。透明分割・統合オプションの設定には、ラスタライズ/ベクトルの割合設定、ラインアートとテキストの解像度の設定、グラデーションとメッシュの解像度の設定などがある。こうした透明の分割統合処理の設定は、出力されるデバイスの解像度もしくは出力環境に依存する。よって分割統合により、文字がアウトライン化される場合もある。AdobePDF Print Engine以前のRIPでは、この透明分割・統合の処理を施してPDFを作成しても処理ができない。

[ '''''74''''': ?○ ?× ]

5.文字品質の向上については、従来のRIPでは透明機能が処理できないので、予め透明の分割統合をしておかなければならない。そのために文字がアウトライン化、ラスタライズされ、図形化されることによる文字が太くなってしまう。透明機能が適切に処理されればこうした弊害はなくなる。同様に 文字の「Hint情報」が、図形化の処理になってしまうので、場合によってはデバイスの出力環境によって文字品質の劣化につながってしまう。

[ '''''75''''': ?○ ?× ]

6.現行のRGBワークフローでは、RGBとCMYKが混在して運用されている場合が多い。このRGBワークフローで透明の部分が従来のRIPでは分割統合をしておかなければならない。そのためDTPアプリケーション側で、RGBオブジェクトがCMYKに変換されてしまい、ワークフロー側(RIP)でのカラーマネジメントが効かない結果になってしまう場合がある。

[ '''''76''''': ?○ ?× ]
*参考URLなど [#l1e76c8f]

PDF/X-4とAdobe PDF Print Engineで変わるPDFワークフロー
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=10792

**小問4 [#kf283806]

IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.36
http://www-06.ibm.com/jp/printer/backno/newsvol36.txt

>●PostScript3に対応した出力機の中には、PDFを直接RIPできるものがあります。IBMの製品でいうと、Infoprint 21、Infoprint 70(PS/PCLオプション付の場合)、Infoprint Color 100/130、Infoprintマネージャーなどです。Infoprint 21やInfoprint 70はWebサーバー機能を持っており、インターネット上に置かれたPDFファイルのURLをブラウザーから指定することで、プリンター自身に直接ファイルをダウンロードして印刷させることができます。

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