次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
色の見えは、観察者や対象物が置かれている環境や照明、発光している光の特性などによって大きく変わる。そこで色を正しく判断するには、観察環境や条件の標準化が必要となる。
色を正しく判断できる環境として、最低限考慮すべき項目には以下のことがある。
対象物の周囲に色によっては、対比、同化、順応などの現象が起きてしまい、正しく色を見ることができない。色を正しく評価、判断するには、周囲光は[ 90 : ①有彩色 ②無彩色 ③三原色 ④今様色 ]であることが望ましい。
照明光の分光特性は、エネルギーの過不足がなく、分光エネルギー分布がフラットなものが望ましい。照明光の分光特性が異なると、同じ印刷物でも色の見えが変わってしまい、[ 91 : ①自発光のモニタでは、色の見えは変わらない ②自発光のモニタでも色の見えが変わる ③自発光のモニタでは印刷物と同一に色の見えが変わる ]。
また、モニタの観察環境において、フラットな照明下に比べ赤い照明下では赤成分が多いものは[ 92 : ①明るく見える ②暗く見える ③変わらない ]。赤のエネルギーが少ない照明下では、赤い部分は[ 93 : ①明るく見える ②暗く見える ③変わらない ]。
たとえば、標準光D50で2つのものが同じ色に見えても、D65では違って見えることもある。このように、分光反射率の異なる2つの色が、特定の光源下で同じ色に見えることを条件等色[ 94 :①メタファイル ②ギガメリズム ③メタポリック ④メタメリズム ]という。
照度とモニタの輝度は、それぞれ別個に決めればよいというものではなく、両者の関係を考慮して設定しなければならない。
モニタと反射物の照度の適正値は、モニタの基準白色輝度、周囲の状況などにより変化すると考えられるので、以下の手順で設定することが望ましい。
色を正しく判断するには、作業する現場の背景や壁などの色の整備から行うことが理想的であるが、第一ステップとして、[ 96 : ①3波長蛍光灯とハロゲン電球の併用 ②自然光と蛍光灯の併用 ③照明光、照度 ④間接照明 ]によるモニタ環境を整備することは比較的容易にできる。
モニタの観察環境の整備や標準化によって、色の伝達がより効率的になり、色見本を見ながらモニタ上で色修正をしたり、現場やクライアント側にも同様の環境を構築することによって、作業効率アップや品質向上になる。