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[[資料]]
*AddTrimBox [#w7a6a2b0]

EPSファイルから印刷用途向きのPDFを作成するとき便利なPerlスクリプトです。印刷時に重要な仕上がりサイズや裁ち落とし等の製版サイズの情報を付加したPDFが作れます。

※EPSファイルをこのAddTrimBoxで処理するとPostScriptファイルが作成されるので、これを適切なジョブオプションが選択されたDistillerでPDFにしてください。(Distillerの監視フォルダにPostScriptファイルを作成することもできます)

EPSはもともとプリンタやドライバに依存しない (=余分なデータを含まない)PostScriptファイルですから、編集データ通りのPDF変換をしたい方におすすめです。

**特 徴 [#z26b1c9d]
-MacOS、OS X、Windowsに対応しています。
-カスタマイズすることで、1つのEPSから様々なサイズのPDFファイルが作れます。
-動作確認しましたAcrobat Distillerのバージョンは5、6、7です。
-トンボを付加できます。
-90度単位で回転できます。
-寸法誤差がないPDFが作れます。
-カクカク問題PDFになるのを防ぎます。(Flatness=1固定)。
-Acrobat上で製版サイズより外を隠したPDFも作れます(入稿用以外に使用)。
-変換後のPSファイルを書き出すフォルダを指定できます。

**代表的なDTPソフトのEPSに使用した場合 [#k3f415da]
- Illustrator (動作確認 5.5〜CS2)
(オブジェクトメニューの)トンボ(CS2ではトリムエリア)位置を自動的に認識しますので、別なアプリに張り直す手間が不要になります。※各バージョンの最新アップデートを適用した上で、ご利用ください。

- InDesign (動作確認 2、CS、CS2)
仕上がりサイズは自動的に認識できます。EPSを書き出すとき「裁ち落とし」を製版余白として、見立てれば、折りトンボなどを付加できます。#入稿用のときは見開きで書き出すとカッコいいです(入稿先に要確認)。

- EDICOLOR (動作確認 6.0)
通常EDICOLORのEPSからPDFにすると仕上がりより外がないPDFになりますが、一旦このスクリプトを通すと、裁ち落としや製版余白がちゃんとできます。

- その他アプリケーション
自動的に仕上がりサイズを認識できないEPSを処理したい場合は、スクリプトコードを開いて$dftの値をカスタマイズしてください。EPS全体のサイズから、指定値分内側に入った位置を仕上がりサイズと仮定できます。
例えば仕上がりサイズ+上下左右3mmづつ大きいEPSを用意できるならば、
	$dft = 3 / 0.352778;
とすれば、全体のサイズから補正値分内側を仕上がりサイズと仮定して処理できます。
$dftに-(マイナス)値を指定したときは、もしEPSに仕上がりサイズが見つからない場合に製版余白とトンボは付加されず、EPS全体が仕上がりサイズと裁ち落としになります。(PDF全体のセンターが合っていれば問題ないフロー向けの補助)。※デフォルトは -1 / 0.352778 になっています。

**ダウンロード [#wc51e5c4]
WindowsやMacOS9ではこちら&attachref(http://dtpwiki.jp/?Perl);を参考にしてPerlドロップレットが動く環境を準備してください。※OS Xではダウンロードするだけですぐ使用できます。

-Windows用 コード(ActivePerl5.8.6 + Drop on Scriptで動作確認しました)
&attachref(AddTrimBoxStd103.pl.zip);
-Mac OS X用 ドロップレット (DropPerlerを使用)
&attachref(AddTrimBoxStd103.dmg);
-Mac OS用(OS9.2.2推奨) ドロップレット (MacJPerl本体が必要)
MacJPerl本体のメモリ割当を初期設定より増やしてください(10000以上)。
&attachref(AddTrimBoxStd103Mac.sit);

**ファイル名ページ指定機能 [#s6b9ee96]
「-[数字]」というパターンの後にまた「数字」が続く場合はページ番号の指定になります。
例えば 名称未設定-[1]1.eps → 名称未設定-[001-001].eps となります。「-[数字]」から始まる「何ページ目」という意味になります。2つ同じ数字が入るのは単ページデータを示します。部分的にページを差し替えたいときに便利だと思っています。

応用として、InDesignからEPSを見開きで書き出す場合、ファイル名を「名称未設定-[1].eps」とし、ページ範囲を指定して書き出すと次のようになります。
&attachref(filename1.png);
これをAddTrimBoxStdで処理した場合次のようになります。
&attachref(filename2.png);
TrueFlowのジョブコンテナ運用に使えるかもしれません。#最初は、わかりにくいですが慣れれば便利かも。

**FAQ [#k34248b7]
 
Q. ■Acrobat■ ちゃんと仕上がり領域の情報が埋め込まれているか分からない。
A. Acrobat 6以降でしたら、環境設定のページ表示にある、
「アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズを表示」にチェックしてください。
Acrobat 5の場合「PDFのトリミングサイズをバッチで変更」を参照してください。

Q. ■Acrobat■ CropBox付きPDFの仕上がりサイズの外を見たい場合はどうするの?
A. Acrobat 5以降では、高度な編集からトリミングツールを選び「トリミング」サイズを広げると外側が見られます。

Q. ■Illustrator■ フィルタのトリムマークではダメなの?
A. 正確な仕上がりサイズを含めたPDFにしたい場合、EPSに含まれる%AI3_Cropmarksという仕上がりサイズの情報が必要なので、オブジェクトメニューのトンボ(CS2ではトリムエリア)を付けてください。
 フィルタメニューのトリムマーク付きEPSから変換したい場合は$dftの設定を変更してみてください。トンボより外側にオブジェクトが無い(またはマスクされていれば)36ptを指定すれば、正確な仕上がり位置になるはずです。できるだけオブジェクトメニューのトンボ(CS2ではトリムエリア)を付きEPSでの運用をおすすめします。

Q. ■Illustrator9■ 特色版がCMYKに変換されてしまう。
A. 9では特色と透明効果は一緒に使えません。10で改善されています。

Q. ■InDesign2.0■ 特色版がCMYKに変換されてしまう。
A. 2.0のEPS書き出し機能の仕様です。InDesignCSで改善されています。

Q. ■Quark(等)■ Quarkから書き出したEPSだと仕上がりサイズに誤差が出る。
A. 仕様です。Quarkに限らず小数点以下のptサイズ情報をもたないEPSでは当然誤差が出ます。

**免責 [#c02f2adf]
当スクリプトは無償につき無保証ですので、実行につきましては自己責任でよろしくお願いします。 

**DTPアプリケーションを開発しているメーカーさんにお願い [#p0cdf1ee]
書き出すEPSには(InDesignを見習って)%%CropBox(仕上がり位置情報)を付加してください。

**更新履歴 [#z0f76987]
(20060107) AddTrimBoxStd
・都合によりAddTrimBoxStdに名称変更&微妙に改良。
(20060127) AddTrimBox102
・ファイル名変更ルールをTF風に変更。
・変換後のPSファイル書き出しフォルダ指定が可能に。
(20060128) AddTrimBox103
・変数名を一部変更


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