[[資料]] *AddTrimBox [#b79d7d5f] EPSデータから印刷用途向きのPDFに変換するとき便利なPerlスクリプトです。 印刷時に重要な、仕上がりサイズや裁ち落とし等、製版情報を付加したPDFが作れます。 いつもよりひと手間かけるだけで、プロ仕様の印刷用PDFに変換できます。 **特 徴 [#x9a71d3a] -汎用的コードだけを用いたPerlスクリプトなので、MacOS、OS X、Windowsに対応。 -ドロップレット化することで誰でも簡単に使えます。 -カスタマイズすることで、1つのEPSから様々なサイズのPDFが作れます。 -Acrobat Distillerは、4.0.5、5.0.5、6.0.3、7.0.1に対応しています。 -古いDistiller(4、5)でも寸法誤差がないPDFが作れます (小数点以下のpt対応)。 -カクカク問題PDFになるのを防ぐこともできます。(Flatness=1固定)。 **使い方 [#r1e7443e] Perlスクリプトですので、事前にPerlがインストールされたOS環境が必要です。 スクリプト←を参考に準備してください。 基本は、 % perl AddTrimBox.pl file1.eps (file2.eps ...) という使い方になりますが、ドロップレットにしてのご利用をおすすめします。 -EPSデータをこのスクリプトで処理すると製版サイズの情報を付加したPSファイルが作られます。 -出来たPSファイルを適切なジョブオプションが選択されたDistillerにドロップしてください。 **ダウンロード [#f3b6719d] -Windows用 スクリプトコード (ActivePerl5.8.6 + Drop on Scriptで動作確認しました) &attachref(AddTrimBox_Win.zip); -Mac OS X用 ドロップレット (DropPerlerを使用しております) &attachref(AddTrimBox_MacOSX.zip); -Mac OS用(OS9.2.2推奨) ドロップレット (MacJPerl本体が必要) ※MacJPerl本体のメモリ割当を初期設定より増やしてください(10000以上)。 &attachref(AddTrimBoxMac.sit); **対応EPSの条件 [#ib184e1a] -InDesign 2.0 CS EPS書き出しすときに「裁ち落とし」に塗り足し(3mm) 又は製版余白サイズ(20mm)を指定してください。 EPS内の%%CropBox情報(正確な仕上りサイズ)が仕上りサイズになります。 -EDICOLOR 特に指定する項目はありません。 EPS内の%%HiresoBoundingBox情報が仕上りサイズになります。 -Illustrator 5.5 8.0.1 9.0.2 10.0.3 CS 仕上がり位置にオブジェクトメニューのトンボを付けてください。 (フィルタメニューのトリムマークでは意味がありません) EPS内の%AI3_Cropmarks情報(正確なトンボ)が仕上りサイズになります。 -その他アプリケーション (EPS内に仕上がりサイズ情報をもたないEPS) スクリプトコードをカスタマイズすることで対応できます。 EPSサイズ (%%HiresBoundingBox又は%%BoundingBox)から 指定値分内側に入った位置を仕上がりサイズと「仮定」できます。 スクリプトコードを開いて、$notrimの値を変更してください。 例えば仕上がりサイズ+上下左右3mmづつ大きいEPSを用意できるならば、 $notrim =3 / 0.352778; ←3のところがmm。 とすれば、全体のサイズから補正値分(デフォルトでは3mm)内側を 仕上がりサイズと仮定して処理できます。 **FAQ [#nb21d1e6] -Q. ■Acrobat■ ちゃんと仕上がり領域の情報が埋め込まれているか分からない。 A. Acrobat 6以降でしたら、環境設定のページ表示にある、 「アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズを表示」にチェックしてください。 Acrobat 5の場合PDFのトリミングサイズをバッチで変更を参照してください。 -Q. ■Acrobat■ クロップ付きPDFの仕上がりサイズの外を見たい場合はどうするの? A. Acrobat 5以降では、高度な編集からトリミングツールを選び 「トリミング」サイズを広げると外側が見られます。 -Q. ■Illustrator■ フィルタのトリムマークではダメなの? A. EPSに含まれる%AI3_Cropmarksという仕上がりサイズの情報が必要なので、 必ず、オブジェクトメニューのトンボを付けてください。 またトンボは1つのアートワークに1つが基本です。 -Q. ■InDesign2.0■ 特色版がCMYKに変換されてしまう。 A. 2.0のEPS書き出し機能の仕様です。InDesignCSで改善されています。 (カラーを「変更しない」でEPSを書き出してください) -Q. ■Quark(等)■ Quarkから書き出したEPSだと仕上がりサイズに誤差が出る。 A. 仕様です。Quarkに限らず小数点以下のptサイズ情報をもたないEPSでは当然誤差が出ます。 **更新情報 [#z9d01c24] -2005/1/25 テスト公開開始 【ver1.0】 -2005/1/25 Acrobat 7.0.0 Professional対応 【ver1.3】 --Acrobat7の仕様変更により、デフォルトではクロップをOFFに変更。 --トンボ機能に対応して製版余白のデフォルトを7mmから17mmに変更。 -2005/1/28 仕様変更 【ver1.5】 --仕上がり位置情報をもたないEPSに対する強制補正値を追加しました。 --製版余白のサイズを一般的な用語に合わせてブリードを含めたサイズに変更。 --ソースコードをsjisに統一。 --OSXの配布実行コードをPlatypusからカスタマイズしやすいDropPerlerに変更。 -2005/1/29 公開開始 -2005/5/27 変換済みデータをEPSでなく PSに変更【ver3.1】 --角・センタートンボを付加できるようになった。 --Acrobat5のEPSを含んでた場合の問題解決。 --joboptonで「EPSファイルのページサイズ変更とアートワークの中央配置のチェック」不要に。 --古いIllustratorのトリムマークの外に必要だったダミーオブジェクト不要にした。 -2005/6/8 %%BoundingBox適用時は小数点以下は四捨五入される (前は+1pt)【ver3.2】 -2005/6/8 DTPWikiに引越。 **免責 [#ya85094f] ※当スクリプトは無償につき無保証ですので、実行につきましては自己責任でよろしくお願いします。 MM岩手