FAQ

Mac OS X にしたら、マウントしたサーバが頻繁に切れてしまうようになった。

質問

PowerMac? G5 (Dual 1.8GHz) を、社内ネットワークに参加させているのですが、マウントしたサーバが、ちょっと席を外した隙に、接続できなくなります(画面上のマウントボリュームを触ると「接続が解除されましたと」表示される)。どうしたら直りますか?

回答

PowerMac? G5 は、Mac OS X 10.3 で稼働しているクライアントです。

Mac がスリープしていませんか?

Mac がスリープすると、ネットワークが切断されるサーバがあります。AFP 2.2 と呼ばれるプロトコルで提供されているサーバがそうです。

具体的な例として、

  • AppleShere? IP Ver.6.3 までのバージョン(Apple Computer Inc.)
  • HELIOS Ethershare Ver.3.1 までのバージョン(HELIOS Software GmbH)
  • PC MACLAN 8.1J までのバージョン(Miramar Systems, Inc)
  • netatalk 1.64a までのバージョン(オープンソースプロジェクト)

が挙げられます。

また、以下のプロダクトも、試してはいませんが、同様であると考えられます。

  • MacServerIP のあるバージョンまで(6.1?)
  • Service for Macintosh
  • Xinet FullPress のあるバージョンまで

Mac OS X からこれらのサーバに接続すると、本来の AFP 3.1 ではなくて、AFP 2.2 で接続されることになるので、スリープ後の再接続に支障をきたします。

これらのサーバに接続するのであれば、Mac をスリープしない設定にすることで、改善が期待されますが、環境面において優しいとはいえません。

スリープしたらすぐ切れるというわけではなくて、タイムアウト値があるようです。

AFP 3.1 対応のサーバを使う

AFP 3.1 という新しいプロトコルでは、ネットワークの再接続性が向上しています。AFP 3.1 のファイル共有を提供するサーバがありますので、サーバ側をそれに入れ替えるという方法もあります。

具体的な例として、

  • MacOS X Server (verは不明だが10.3では対応済み)
  • HELIOS Ethershare 3.1+AFPプレビュー*1
  • PC MACLAN 9以降
  • netatalk 2.0以降

が挙げられます。

サーバが AFP 3.1 対応であるかどうかを確認するためには、HELIOS 社がテストツールを配布しています。日本では、インテリジェントワークスの Web から入手することが出来ます。

http://www.intelligentworks.co.jp/index.shtml

サーバが AFP 3.1 対応であることと同時に、Mac OS X からのアクセスで問題が無いことを確認することが重要です。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/hat/netatalk/

より、ファイル共有テストキットがありますので、テストを行ってください。

この実験で使っているファイル群をdmgフォーマットでダウンロード出来るようにしました。是非ご自分でお試しあれ。

ファイル共有テストキットのダウンロード:
file_share_test1.3.dmg.gz

サーバシステムの更新については、業務に支障のないよう、充分に検討を重ねた上で実行を決めてください。

参考

Intelligent works[AFP 3.1とHELIOS AFP プレビューについて]
(PDF)AppleTalk Filing Protocol Version 2.1 and 2.2
(PDF)Apple Filing Protocol Version 3.1

(メインライター:CL)

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ご意見:


  • 不確定な部分があるので、実際にプロダクトを使用している方にツッコミ・指摘をいただきたいと思います。 -- CL? 2004-11-14 (日) 01:42:54

*1 Ethershare 3.1のみでは未対応です

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