works014

「字取り」の設定方法

組版の現場において「字取り」という用語があります。「一定の文字サイズで一定の字数分の組み幅に文字を均等に配置すること」をいいます。
その「字取り」を実現するには様々な方法があり、使う場面やアプリケーションによっても最適解は一つではありません。

少し挙動が異なる部分がありますので、InDesignを中心に解説していきますが、Illustratorについては、補足的に有効かどうかを記すようにします。

まずはもっとも簡単に思える、フレームサイズを一定にして揃える場合から…

●「両端揃え」
Illustraror上での挙動は異なりますので末尾に補足します

以下のように人名などを5字取りで揃える場合、フレームサイズを5字分(目的の揃え幅)としてあれば、1字分として開けたい部分には全角スペースを挿入しておき、行揃えとして「両端揃え」*1を適用すればすんなりと解決すると考えがちですが、実際はそうではありません

画像(下)に示したような結果になります。見ると判ると思いますが、和字間隔(全角スペース)の部分の送りが和字部分のそれよりも狭くなっており、求める結果とは異なります。

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その原因は「文字組みアキ量設定」にあります。デフォルトで用意されている「文字組アキ量設定」の画面は以下に掲げるような内容ですが、14種類のすべてが同様の設定になっています。
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和字間隔(全角スペース)と両仮名(ひらがな/カタカナ)や漢字(上記以外の和字)の関係を見ると、和字間隔が「前」か「後」かで最大値が異なります(100%と0%)。
つまり行長調整の必要が生じた場合には、(前)和字間隔:(後)和字の場合には最大で文字サイズの100%までアキを割り振りますが、(前)和字:(後)和字間隔の部分にはアキを割り振らないという設定です。

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一方、和字同士の場合の最大値は上に掲げた通り100%…これでは並びにズレが発生するのは当然ですね。
因みに +DESIGNING さんのサイトで公開されている拙作の最新版*2では当該箇所は共に100%と変更してありますので、当然のことズレは発生しません(下の画像参照)。

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これ以後の部分は、文字にアキなどを設定しますので、フレームサイズに関係なく文中でも有効です。但し、適用する範囲には注意が必要です。

●文字前・後のアキ量
Illustratorにも有効です

追加が必要なアキ量を計算して字間数で割り「文字前・後のアキ量」を適用するのもひとつの方法です。
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  • 作例では行(文字列)頭から「文字後のアキ量」を適用しましたが、行(文字列)末から適用する場合は「文字前のアキ量」を適用します
  • 例えば、2字分を3箇所に割り振るなら2/3となりますが、「2/3」という選択肢はありません…なので、そのような場合はアキの必要な部分の文字の前後に「三分アキ」を挿入すれば「1/3+1/3=2/3」となります(臨機応変に考えましょう)

●トラッキングと字取り
Illustratorには「字取り」の機能はありませんが、トラッキングは有効です

ラッキングは、先のアキ量をトラッキングに換算して適用すればいいだけです。
また、InDesignのフレームグリッド内ではそのフレームグリッドに設定されている文字サイズを基準にした「字取り」が可能です。*3
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  • ラッキング値の計算方法は、1字分=1emとし、n/1000em単位で設定します。例えば2字分を字間5箇所に割り振るなら、2000/5ですから「400」を設定します。
  • 上のトラッキング例の場合は1/1000emの誤差が発生していることになりますが、データを見ない限り気付かれることはほとんどないでしょう

但し、ラッキングを適用した文字を親文字としてルビを振るのはNGです。以下の通り親文字の範囲が不正になります。

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他の方法では「ルビ」に関しては特に問題はありません。

以上の段落パネルおよび文字パネルでの設定場所は下の画像の通りです。

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Illustratorの両端揃えの場合

さて、Illustratorのエリア内文字での「両端揃え」の場合ですが…残念ながら以下の通りです。

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ご覧の通り、左右とも同じように文字を並べてはあるのですが、行揃えを「両端揃え」とした結果が異なります。左のフレームに入力してあるのはU+25A1の普通の四角です*4

左のようになれば特に問題はありませんが、普通の文字を入力した場合は右のようにしかなりません。

和字間隔(全角スペース)とそれに隣接する(記号ではない)一般的な仮名や漢字との間には行長調整のアキが割り振られないように設定されているのだと考えられます。
が、ご存じのようにIllustratorの「文字組みアキ量設定」は弄れる範囲がごく限られています。つまり(全角スペースを和字1字分同等としたい場合はお手上げです。

Illustratorでは、字取り処理をする目的で揃えるべき幅にテキストエリアの幅を設定し、「両端揃え」を適用して目的の結果を得るということは不可能だと覚えておいた方がいいでしょうね(但し、全角スペースがなければ大丈夫でしょう*5素直に他の方法を採りましょう

*1:「行頭行末揃え」「左右揃え」とも…

*2:右のリンクからダウンロード可能です。(旧版というのはVol.34およびVol.38連動のモノ…最新版はVol.42に合わせて公開したモノ…簡単な見分け方は、旧版は「ベタ用_A」とか「ツメ用_D」と「用」がついていますが、新版は「用」は付けておらず「ベタ_A」「ツメ_D」となっています

*3:こちらは作例を見る限り「文字組アキ量設定」の影響はないと考えられます。また、プレーンテキストフレームでも「字取り」は可能ですが、13Q基準となってしまいますので「出来ない」と考えておいた方が無難でしょう(裏技的に13Q以外に設定することもできますが、ここでは措いておきます…)。

*4:蛇足ですが丸U+25CBや電話マークU+260Eでも同様でした

*5:もう少しツッコんで言ってしまえば、「文字組みアキ量設定」の影響でこうなっているのですから、「文字組み=なし」としてしまえば、スンナリと揃ってしまいます。「なし」はあまり推奨したくないのですが、このような場合はそのようになる原因を理解して使うにはいいかもしれません使うなら特に問題ないでしょうね。尚、InDesignの場合も同様です。

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「表と段落のアキ」と行送りの基準位置

以前から気になっていた InDesignの「表の属性/表の設定/表と段落のアキ」と「行送りの基準位置」の関係について、簡単に検証してみました(OS X 10.10.5, CS6)。

私は主にフレームグリッドで作業しており、その際には表や図版は「アンカー付きオブジェクト」として配置することが多く、今まで気になりながらも放置していた結果、本日やっと…

プレーンテキストフレーム内の表組みに対して「表と段落のアキ」は前・後とも「2mm」と設定し、行送りの基準位置をそれぞれ変更した4パターンを作成。
さらに「行送り値」を様々に変更して4パターン……計16パターン作成し、観察してみることにしました。

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すべて(改行マークも含めて)12級の状態で、各プレーンテキストフレームに対して「オブジェクト/オブジェクトサイズの調整/フレームを内容に合わせる」を実行…その結果を最終行に記入してあります(計算しやすいように、表の前後には1行だけの状態にしました)


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  • 「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」の場合は偶然の一致(行送り値=文字サイズ)


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結論からいってしまうと……
行送り値に関わらず、(常に)フレームサイズが正しい(表と段落のアキが設定した通りになるのは「行送りの基準位置」=「仮想ボディの上」だけであるということになります(0.1mmは表の罫幅がプラスされた結果ですね)。
但し、表と前の段落とのアキは「行送りの基準位置」の選択に関わらず設定通り確保されています

観察して気付いた点を挙げれば……
の状態のフレームサイズを元にのフレームサイズを考えた場合、「仮想ボディの上」以外は「行送り値の差」がフレームサイズに反映されている
を比較すると…表の後の段落の「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」の場合は、行送り値が文字サイズと同等であれば設定通りのアキが確保される*1
※他の設定の場合も追究すれば解るでしょうが、あまり有意義とは思えないので…これぐらいで…

行送りの基準位置が「仮想ボディの上」以外の場合は、その増減によって前の行(段落)とのアキが増減することを考えれば当然なのかも知れません……ということでしょうか……よくわかりませんが、ご留意ください。

*1:さらに蛇足として付け加えるならば、「行送りの基準位置」=「仮想ボディの下」vs「欧文ベースライン」のフレームサイズの差は欧文ベースライン位置に拠るということ…

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InDesignの各種スペース

InDesignでは「書式メニュー」の「スペースの挿入」から様々なスペースが挿入可能です。

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それらの字幅や挙動について、色々と気になることがありましたので、少し調べてみましたので、
その結果をここに公開しておきます。

一般的な全角スペース(和字間隔)・半角スペース(英文スペース)および件のメニューから挿入されるスペース類は「書式メニュー」の「制御文字を表示」*1をONにしておくと目視で確認できます。

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  • フォントに依存しない字幅をもつスペースは「国」と「国」の間に全角分になるように複数入力してあります
  • 例えば1/3スペースは3個、細いスペースは1/8幅なので8個…前後の2文字と合わせて3文字分の幅になっています
  • 半角スペース(欧文スペース)の字幅はフォントに依存します…決して半角幅ではありません

右に例示してある文字列は「オブジェクトメニュー/オブジェクトサイズの調整」から「フレームを内容に合わせる」としてあります(以下の画像では1列目)。

その幅を少しでも狭くすると……(右例2列目)
欧文スペースと和字間隔以外は、内容すべてがオーバーフローとなりますので、前後の文字と「分割禁止」となっていると判断できます。

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また、末尾の「国」を削除して文字+スペースのみにし(右例3列目)、
左揃えの状態でフレーム幅を文字サイズと同等とすると……(右例4列目)
和字間隔以外は、オーバーフローとなりませんので、行末吸収されると判断できます。

  • 但し、欧文スペース以外は行中では分割禁止となりますので、実質的には段落末ではということなのですが…まぁ、普通は削除しますよね。
  • もちろん、「全角スペースの行末吸収=ON」なら「和字間隔も」ということになります。

●以下のスペースの字幅はフォントに依存します。
「数字の間隔」と「句読点等の間隔」は英数字とピリオド/コンマなどの字幅(フォントに依存)と同等となりますので、以下のような数字の桁合わせなどの場合に重宝します(もちろん表組み内でも有効)。

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  • タブの設定自体に問題はありますが、例示のためとご勘弁ください……

次の4種は基本的な字幅(フォントに依存)は同じですが、挙動にやや差異があります。

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(欧文スペース以外の)分散禁止スペース2種とフラッシュスペースは前後の単語(文字)と分割禁止(行末/行頭に分割されない)…
分散禁止スペース(固定幅)は前後の単語(文字)と分離禁止(行長調整のアキを挿入しない)…
フラッシュスペースは行長調整のアキを一手に引き受ける…

…ということが、以下の画像から判断できるでしょう。

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  • 左の一番下の色付け部分は間違っています…その次のスペースが正…
  • 画像を修正し差し替えました(2015.12.29)

このため、フラッシュスペースは以前にtweetした以下のような用途にも利用可能です。

*1:先の画像の一番下の項目

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「四分アキ」などの設定方法

はてなダイアリーのサービスが来春には終了する予定なのでこちらへ引っ越してきたのですが、更新履歴を眺めると一昨年(2016)・昨年(2017)ともに8件のみ、今年(2018)に至っては未(いま)だに更新しておりませんでした。

転居後の環境では、幸いなことにブログへのアクセス解析*1が有効になったので、「四分アキ やり方」というキーワードを元にひとつ記事を書いておきます。

「四分アキ」が必要になることはケースにより様々ですが、ひとつの例を挙げ、思いつくまま(というほど数はないですが…)例示してみましょう。

以下のような例を作成してみました。

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  • 作例はリュウミンRなので英数字も半角幅となっており、和:英数字間隔は0%(ベタ=アキなし)としています…

1行目と2行目を揃えるとすれば、「9」と「8」の前後に「四分アキ」を挿入してやる必要がありますね。

●文字前(後)のアキ

まず考えられるのは「文字パネル」の「文字前・後のアキ」を使用して、「四分アキ」を挿入すること。

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  • この機能は「文字組みアキ量設定」の現在の設定値を一時的に変更すると考えればいいでしょう
  • 選択肢は「ベタ=アキなし」〜「全角」の全7種類  ※「自動」はアキ量設定ママ
●トラッキング

まあこれで十分なのですが、「文字前・後のアキ」に予め用意されている「アキ」は上述したように限られていますので、困ることもありますね。そんな場合は「トラッキング」を適切に設定してあげればいいでしょう。

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  • この機能は選択中の文字の送りを変更することになります。単位はn/1000emですので、「250」なら1/4em(四分)、「500」なら1/2em(二分=半角)…以下略…もちろんマイナス値もオッケイ
●1字取り

また、「フレームグリッド」を使っているならワンクリックで1角分に収めることも容易です。

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なお、上に挙げた処理例はInDesignで作成しましたが、「字取り」以外はIllustratorでも有効です。

もちろんこれらは そして、InDesignなら正規表現スタイル」を活用することで、自動的に適用できることはご存じの通り*2

 で、今回のような「基本的だと思える情報を求める方もおられる」ということに気付くいいきっかけにもなりましたので、今後はそのようなことも書き散らかしておこうかなと思った次第です。

*1:はてなダイアリーでは途中で使えなくなりました

*2:ご存じでなければ、まずは検索してみましょう

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あるメールの質問に答えて…

先日、東京のデザイン学校で学ぶ方から質問メールが来ました。
「+designing」誌の読者の方のようで、このように反応があるのはありがたいことです。

まず、質問内容*1……

段落スタイルや文字組みアキ量設定を勉強していくうちに「そもそも、美しい本文組版とはなにか」という疑問に突き当たりました。
「+designing」誌を読んでいると、「設定はこうするといい」という情報はのっていても、「そもそも、なぜその設定がいいか」という情報があまりなくInDesignの設定という表面的な情報を知るのみで「組版の本質」を理解する事ができません。
学内で講師陣にお聞きしてみても、「そんな事考えた事が無かった」という方ばかりで、とても困っています

というような内容ものでした。
※前段にInDesignをご使用の旨が記されていました。

設定の意味というか動機・目的はなるべく書くようにしているつもりなのですが、「なかなか伝わり難いものなんだなあ」と少し反省しています。
このブログの読者の方にも何かの役に立つかも知れないので、私の返信をここに公開しておきます(少々の追記、誤植訂正を含みます)。

        • -

〇〇さま はじめまして。
講師の方たちとのやりとりに驚愕いたしました…w…。
ごく簡単に答えておきますね。

        • -

まず、本文とタイトル/見出し類と別に考えましょう。

タイトルや見出し、小見出しなどは、場合によってはツメ組み(プロポーショナル組み)、ベタ組、アケ組みと適宜最適な組み方があるでしょう(もちろん書体の選択も含めて)。
※ここについては特にお悩みではないでしょう。
一方の本文組版については…(文芸書などの一般的な書籍では)本文は「いわゆるベタ組み」が読みやすく、内容が頭にすんなり入ってくる組み方であると考えています。
※カタログなどのスペック組みや、会社案内などの本文ではプロポーショナル組みが好まれるかも知れません。
 ↑これはまた別と考えます。
※但し、本文系のプロポーショナル組みにおいても、句読点や中点類など約物の後(前)にはある程度のアキが必要だと考えています(文章を読む際のリズム、息継ぎとして必要だろうという程度の動機です)。

        • -

「いわゆるベタ組み」と「ベタ組み」に「いわゆる」と付したのは「ベタ組み」の定義が曖昧なことを念頭に置いてのことです。
『日本語文書の組版方法』(JIS X 4051)やそれに準拠していることを謳うAdobeのアプリでは「ベタ」はアキのない状態を指します。
つまり、「ベタ」では句読点や括弧類、中点類の字幅は半角扱いでアキは挿入されません。
それに対して「いわゆるベタ組み」としているのは、
約物は基本的に全角扱いで、それらが連続する場合など一定のルールに基づいて(不要と判断される)アキを削除する*2
という意味です。
※「ベタ組み」という用語はJIS X 4051では使わないようです(見落としでなければ…)。
※JIS X 4051の「ベタ組」は文字と文字との関係を指すもので、3文字以上の文字列に対しては使わないというようなニュアンスのことをお聞きしたことがあります。
参照

        • -

その「いわゆるベタ組み」の本文の場合でも、(行頭行末揃え:ジャスティフィケーションの際には)禁則処理や先の約物の連続あるいは和欧混植などによって、指定行長との差が当然発生してきます(その差を調整して行頭行末揃えにする必要があります)。
その際に問題になるのが、どこで調整するのかあるいは「追い込む」のか「追い出す」のかということになります。
ここで、(私の場合は)InDesignでは「調整量を優先」を適用して、極力「追い込む」方向で処理するのがベターだと推奨しています。
それは、「追い出し」では「追い込み」に比して、調整量が多くなる傾向にあり、「追い込み優先」では「禁則処理」に関わる場合のみにしか発動しないということが念頭にあります。
※行末をハミ出る「。」の半角を「追い込む」のと「す。」の「す」1角分を「追い出す」のとを比べて考えてみてください。

        • -

禁則調整方式のうち、「調整量を優先」以外は「禁則処理」に関わる場合のみにしか発動しません*3
もし、本文中の括弧内の文字サイズを小さくするとか、和欧混植など様々な要因によって900/1000em分の誤差が発生しても、(行末/行頭の)禁則処理に関わらなければ、その誤差(アキ)は行中に分散して配分されますが、「調整量を優先」では、残る100/1000emを行中で解消できれば次の文字を追い込んでくれるのです。
※簡単な作例でInDesign上でシミュレートしてみればすぐ理解できると思います。*4
参照

        • -

で、(端折りますが)+designingさんのページなどで配付している「文字組みアキ量設定」の内容は、ある特定部分の「最小値」に「マイナス値」を設定することで、長調整の際に約物に調整が集中するのを避け、調整がなるべく目立たないように処理されるようにしている…ということになります(優先度を破棄して、約物類の最小値にレベルを設けているのも同じ理由です)。
※「強い禁則」「行末約物半角」「全角スペースの行末吸収」「連数字処理」などを忌避するのも、主な動機はそこ=行長調整を意識させないことにあります。*5
つまり、私の推奨している本文組み用の設定は、それが読みやすく、内容が頭にすんなり入ってくる…そして、読み手になるべく行長調整を意識させない…そんなことを考えた設定としているつもりです。
(もちろん私の拙い経験から導き出された結果でしかありませんから、異論はあるでしょうが…)
※加えて「誤読を避ける」ということもキーワードにしてはいるのですが…

        • -

それらの設定の苦労(特に「文字組みアキ量設定」)は、読み手には「行長調整を意識させない」ために却って「流し込んだだけ」と受け取られかねませんので少し寂しい気もするのですが、それは目指す組版の本質とは特に関係ありません(諦めましょう)。ただただ、気持ち良く読んでもらえればそれでいいのです。

        • -

なお、+designing誌の特集34/38/40やその他の連載についても、基本的にこの考えに基づいた記述をしているつもりです。
※指定行長というか1行の字詰め数との兼ね合いも重要だと考えますが、ここでは言及しません。

こんなところでご質問に答えたことになっているでしょうか?
「いや、そういうことではなく…」ということであれば、いくらでもご質問を投げかけてください。
できる限りお答えいたします。
今後ともよろしくお願いします。

        • -

このブログ読者の方もご質問などありましたらお気軽にどうぞ……。

*1:引用の了解は得ています

*2:この辺りを制御するのが「文字組アキ量設定」ですね…ですから本文組みにおいては「なし」にするのはダメ!…

*3:「禁則調整方式」という括りに疑問はありますが…

*4:本来はここで「ぶら下がり=ON」時のバグについて言及するべきなのですが…割愛しました → 参照

*5:もちろん設定自体が無意味だという例もありますが…

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会

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ichinose

PDFで配布されている申請・届出様式をWord画面で直接書きこむ方法

PDFで配布されている申請・届出様式をWord画面で直接書きこむ方法


Web上でPDF形式で配布されている申請書類ひな型に必要事項を書き込んで提出するという時、ひな型がWORD形式でも開示されていれば良いのですが、PDFのみの時。

業務なら、Acrobatを使うところでしょうが、Acrobatを買う程でもない。

そんな時、手書きせずに、テキストをWORDで入力したい。

さて、 どうするか。


以下、イメージスキャナを使う簡単な方法です。


(1)印刷。

(2)スキャン。

(3)Wordの背景に「ヘッダーとフッター」画面で画像を呼び出し配置。

 画像を右クリックして:文字列の折り返し>テキストの背面へ移動


「ヘッダーとフッター」画面を終了。

(4)申請書類の必要箇所にテキストを打ち込む。

(5)上下の行間隔の位置を微調整する。

  線と段落の間隔>行間のオプション>行間固定値:設定値[ ]point

  ここを0.1ポイント単位で微調整する。

(6)左右の位置だしは、タブとスペースで調整する。


以上です。

ーーー

【補足】

スキャン解像度はひな型をきれいに出力したいなら、200dpi以上、欲言うと300dpi。保存は容量を最小にするなら、2値画像のTIFF形式。

もし、最新の4Kディスプレイを使っている人なら、スクリーンショットを使って画像を作成するのでもokです。

[計算]

A4サイズの印刷物は、8.5x11.7インチなので、200dpiでスキャンした画素数は、1700 x 2340 pixel  です。

つまり縦が2K(二千画素)以上欲しいので、横長のディスプレイをお使いなら、4Kディスプレイが必要となります。

挿入する雛形がちょっとボケてていいなら、2Kディスプレイでも十分いけますね。

~~~~

Wordを使うのは私は実はなるべく避けていてあまり習熟していないのですが

(かつてあったAldusのPageMakerが超快適でした。)

背景に画像を挿入して、テキスト入力時に画像が邪魔にならない方法を探していて、やっと(今更かよ)見つけました。「ヘッダーとフッター」で良いのですね!

ーーー

【補足2】

>(5)上下の行間隔の位置を微調整する。

> 線と段落の間隔>行間のオプション>行間固定値:設定値[ ]point

> ここを0.1ポイント単位で微調整する。


ポイントの定義:
72ポイントが1インチ。
1インチは、25.4mmなので、
1ポイントは、25.4mm/72=0.352778 mm
0.1ポイントは、0.0352778 mm
0.1ポイントは、約35μmで、髪の毛(70μm)の半分。
0.1イント寸法をdpiで表現すると、720dpi。
ほら、思い出しましたか。
EPSONが世に問うた写真画質のインクジェットプリンタの名称、
MJ-700V2C
あの印字解像度は、720dpiでしたね。
この72って今でも引き継いでいることが多くて、
デジカメの写真のExif画像をPhotoshopで開いてその解像度を調べてみてください。
ディスプレイに表示することをデジカメ設計者が意図していると、その画像ファイルの解像度は、72dpiになっている。
CANONやNIKONのデジカメ一眼レフはかつて72dpiだったけど。今はどうなんだろうか。

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DTPの勉強会

【DTPの勉強会 第29回】10月20日開催のお知らせ

DTPの勉強会 第29回を2018年10月20日(土)に開催します。

■開催概要
日時:平成30年10月20日(土)13時30分〜18時30分(予定)
 受付開始:13時・会場クローズ:19時
場所:エッサム神田ホール2号館4階・大会議室(2-401)
定員:120名(先着順・要事前申込)
参加費:3,000円(当日支払)・+DESIGNING購入者は2,000円
 ※当日販売の予定はありません

【テーマ】
+DESIGNING VOLUME 46 発売記念
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[概要]
9月29日に発売される+DESIGNING VOLUME 46では「クリエイティブパワーを高める!! デザイン制作のルール」と題して、いまの時代のデザインデータ作成法を紐解きます。今回はこの+DESIGNINGの発売を記念して、データ作成の「今」を考えます。

[スピーカー]
(調整中)

■懇親会
勉強会終了後、近くの居酒屋にて開催します。
場所:やきとりセンター 神田東口店 (予定)
時間:19時〜22時(3時間・飲み放題)
会費:4,000円(勉強会当日に徴収させていただきます)

■お申し込み

9月25日12時より参加受付を開始します(別途申し込み開始のエントリーがアップされます)。
皆様の参加を心からお待ちしております。

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n-yuji

はてなブログに引っ越してきた。

特に何ごともなく引っ越し完了したわけで。

まあ、見た目が少し変わったぐらいの違いしかないですよねえ。

 

デザインはいちばんシンプルなのを選んだけど、どうも気に入らない。

本文とサイドバーが一体に見えるとか、見出しと項目の間隔が広すぎるとか、あれやこれや。情報のまとめ方の感覚が違うのかなあ。

できれば、またCSS編集したいところなんだけど、ちょっとハードルが高い。操作もいろいろ違うので、しばらく慣れないな……。

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n-yuji

最近読んだ本。

アドリアン・フルティガー『図説 サインとシンボル』、『年刊日本SF傑作選 折り紙衛星の伝説』、野崎まど『死なない生徒殺人事件』、夏海公司なれる!SE 13』。

図説 サインとシンボル

図説 サインとシンボル

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文字フリマ(もじフリマ)に出るのです。

http://mojiflea.market/
10/25に渋谷にて開催の「文字フリマ(もじフリマ)」というイベントに出ます。
出し物は例によって自作フォントの、

です(各2500円)。
そのほか、お手製の「いろはメンコセット」(予価1500円)を売ります。

f:id:n-yuji:20151017144232j:image

  • いろはが揃ったメンコっぽいものです。
  • おもてがひらがな、うらはカタカナになってます。
  • メンコというか、これでネーミングとか考えるといいかもです。
  • お手製なので数セットしかありません。
  • いちおうバラ売りも用意します。

この「いろはメンコ」、当初はもちろん印刷所に頼もうと思ってたわけです。が、見積もりをお願いしたところ結構な金額になるうえに、イメージ通りの仕上がりにするのはむずかしそう。たくさん作ってたくさん売れば割に合うんだろうけど、そんな販路は持ってないし……ということで、とりあえず手作業で試作品を作ってみたわけです。これがなんだか思ったよりうまくできてしまい、折良くイベントがあるようなので、そのまま売ってしまおうという次第です。はい。

さておき、文字フリマ(もじフリマ)というのは、今回が初開催のイベントで、いろいろと様子がよくわからないんですね。
まず、机と椅子がありません。なので、コミティア文学フリマみたいな感じを想像するとちょっと違うっぽいです。出店する人は結構かぶってるような気がしますけれども。
サークル番号とかないんですが、そもそも規模が小さいので、とりあえずフラッと来ればだいたい見つかるのではないでしょうか。
場所は渋谷区総合庁舎、5階の「大集会室」というところだそうです。
10月25日(日)12時からです。
そんなわけで、お待ちしております。

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文字フリマ(もじフリマ)に出ました。

はや先月のことですが、文字フリマ(もじフリマ)というイベントに参加してきました。
イベントの様子は、miniyamaさんのブログを見ましょう。
こちらです。

【文字フリマ】キャラクター書体化フォント本・看板手書き文字・文字なぞり部ほか 〜 イベントレポ(その1)
【文字フリマ】フォント作者さんに会う・フォントの歌CD・将棋・フォントグッズ・眼鏡 〜 イベントレポ(その2)

いやぁ、出店側だと、会場の様子がよく分からないんですよ……。後になって、あちらやこちらにご挨拶をしそびれてしまったなと思ったりするんですけども、当日はなんだかいっぱいいっぱいで、そういう心の余裕がなかったんです(なんかすみません)。

出品したフォントはぼちぼち売れました!
「まにまに丸ゴチック」はAmazonでの取り扱いもありますので、気になったらチェックしてみてくださいです。

まにまに丸ゴチック ライセンス付き小冊子

まにまに丸ゴチック ライセンス付き小冊子

ちなみに、お手製「いろはメンコセット」(1500円)はまだ在庫がございます(売れ残ったとも言う。お子様連れの編集Oさんには好評だったんですけどねえ!)。
ご希望の方には直接販売しますので、メールにてご相談くださいませ。

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最近読んだ本。

樺山紘一編『図説 本の歴史』、限界研編『ビジュアル・コミュニケーション 動画時代の文化批評』、『もじ部』、古井由吉『杳子・妻隠』、『2Dグラフィックスのしくみ』、『写真の色補正・加工に強くなる』、『大人のためのデジタル一眼入門』

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評

もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ

もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)

2Dグラフィックスのしくみ ――図解でよくわかる画像処理技術のセオリー (WEB+DB PRESS plus)

2Dグラフィックスのしくみ ――図解でよくわかる画像処理技術のセオリー (WEB+DB PRESS plus)

写真図解でわかりやすい 大人のためのデジタル一眼入門

写真図解でわかりやすい 大人のためのデジタル一眼入門

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2016卓上カレンダー作りました。

f:id:n-yuji:20160103220727j:image
ちょっと遅くなりました。例年通りなのですけど、卓上カレンダー作りました。
ダウンロードはこちらから。
http://1drv.ms/1OspD6O

使い方:
1. ダウンロードしたらAcrobat Rederでファイルを開き、プリンタでA4の紙2枚に印刷します。原寸で使用するので、印刷時に「サイズオプション」は「実際のサイズ」を選んでください。そうしないと少し小さくリサイズされちゃいます。
2. 印刷できたら、カッターで切り離し。いきなりスッパリ切ってしまわず、補助線に定規を当てて、紙の両端を残して切り目を入れていくのがコツです。
3. フロッピーケース*1に入れて完成。
f:id:n-yuji:20160103215112j:image

*1:突っ込み禁止で。

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まだまだやってた。ゴシック体の「の」。

イワタゴシック体の「の」が気に入らないという話がありまして。

http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20090405#p1

http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20111122/p1

だいぶ前(最初が2009年……!)から「の」を自作しておるわけなんですけど、ここへきて、だいぶ形が整ってきました。いや、整ってきたというか、最初期のやつを今見ると線がデコボコで、こりゃダメだなという感じなんですよね……。


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フォント化し、合成フォントの特例文字を使ってイワタゴシック体に当てて、いつもの仕事にも使っています。
これは錯覚だと思うんですけど、今なら、この「の」をベースにひらがな一式作れるんではないかという気がしております?

f:id:n-yuji:20160107121450j:image

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最近読んだ本。

戸田山和久『科学哲学の冒険』、井上真偽『その可能性はすでに考えた』、夏海公司なれる!SE 14』。

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

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最近読んだ本。

黒田bbAチャンネル 6』、あずまきよひこよつばと! 13』、水木しげる『総員玉砕せよ!』、外山滋比古『思考の整理学』、島田裕巳『日本の10大新宗教』、半藤一利『昭和史 戦後篇』。

Aチャンネル (6) (まんがタイムKRコミックス)

Aチャンネル (6) (まんがタイムKRコミックス)

総員玉砕せよ! (講談社文庫)

総員玉砕せよ! (講談社文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

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最近読んだ本。

平原卓『読まずに死ねない哲学名著50冊』、『ゲンロン2』、水木しげる河童の三平 上中下 貸本まんが復刻版』、桑山弥三郎『レタリングデザイン』。

ゲンロン2 慰霊の空間

ゲンロン2 慰霊の空間

レタリングデザイン

レタリングデザイン

最近ご無沙汰ですが、ちゃんと元気です。

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最近手がけた本『デジタル造形 2016』。

3DCG×3Dプリンタ デジタル造形 2016 CGWORLD特別編集版

3DCG×3Dプリンタ デジタル造形 2016 CGWORLD特別編集版

最近引っ越ししたりなんかして、こちらの日記ではご無沙汰ぎみですが、ちゃんと仕事しています。
6月発売の(引っ越しの荷物からようやく出てきた)『3DCG×3Dプリンタ デジタル造形 2016』。表紙は「艦これ」の長門さん。キャッチコピーにこっそり?自作フォント「まにまに丸ゴチック」を使ってみたり。全体にシックなイメージをちょっとだけ崩す要素として投入してみました。結構合ってると思うんですけども。

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最近読んだ本。

鳥海修『文字を作る仕事』、『一〇〇年目の書体づくり 「秀英体 平成の大改刻」の記録』、室生犀星蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ』、『ゲンロン3 脱戦後日本美術』。

文字を作る仕事

文字を作る仕事

一〇〇年目の書体づくり―「秀英体 平成の大改刻」の記録

一〇〇年目の書体づくり―「秀英体 平成の大改刻」の記録

ゲンロン3 脱戦後日本美術

ゲンロン3 脱戦後日本美術

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最近手がけた本『ゲームグラフィックス 2016』。

ゲームグラフィックス 2016 CGWORLD特別編集版

ゲームグラフィックス 2016 CGWORLD特別編集版

そろそろ店頭に並んでいるかと思います。
表紙はストリートファイターリュウ。CGWORLD誌のゲーム関係記事をまとめた、年1回発行のムックです。
表紙と中面のフォーマットデザインを担当させていただいています。最初に手がけたのが『2012』でしたので、もう5冊目になりますか。タイトルロゴを描いたのが、ついこのあいだのような気がしてしまいますけども……。どんなビジュアルが来てもハマるので、このロゴは気に入っています。たいていの人には普通の明朝体に見えるんだろうなぁと思いますが、それでいいんです。

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最近読んだ本。

『年刊日本SF傑作選 アステロイド・ツリーの彼方へ』、楠本まき『赤白つるばみ 上・下』、五十嵐大介『魔女 第1集・第2集』、岩明均寄生獣 完全版1〜8』。

赤白つるばみ 上 (愛蔵版コミックス)

赤白つるばみ 上 (愛蔵版コミックス)

赤白つるばみ 下 (愛蔵版コミックス)

赤白つるばみ 下 (愛蔵版コミックス)

魔女 第1集 (IKKI COMICS)

魔女 第1集 (IKKI COMICS)

魔女 2 (2) (IKKI COMICS)

魔女 2 (2) (IKKI COMICS)

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット

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最近手がけた本。

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ここ最近、シンプルなデザインの本が続きました。
コレが自分のスタイルなんだったかな……?

科学技術計算のためのPython入門 ――開発基礎、必須ライブラリ、高速化

科学技術計算のためのPython入門 ――開発基礎、必須ライブラリ、高速化

増補改訂新版 痛みと鎮痛の基礎知識

増補改訂新版 痛みと鎮痛の基礎知識

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最近手がけた本『アニメCGの現場 2017』。

アニメCGの現場 2017 ーCGWORLD特別編集版ー (巻頭特集:映画『君の名は。』90P)

アニメCGの現場 2017 ーCGWORLD特別編集版ー (巻頭特集:映画『君の名は。』90P)

毎年恒例の『アニメCGの現場』。今回の特集は「君の名は。」です。
表紙デザインは作品のイメージを壊さないようにまとめました。
ここ数年は、年末にコレが届くと無事に年を越せるなぁという感じなのです。

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2017カレンダー作りました。

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明けましておめでとうございます。
今年も少々遅くなりましたが、例年通り、卓上カレンダー作りました。
ダウンロードはこちらから。
https://1drv.ms/b/s!AhC9NBFsYczQq3CqnAPmvQvnM6oT

どうもこのカレンダーがないと仕事が始まらなくて……。

使い方:
1. ダウンロードしたらAcrobat Rederでファイルを開き、プリンタでA4の紙2枚に印刷します。原寸で使用するので、印刷時に「サイズオプション」は「実際のサイズ」を選んでください。そうしないと少し小さくリサイズされちゃいます。
2. 印刷できたら、カッターで切り離し。いきなりスッパリ切ってしまわず、補助線に定規を当てて、紙の両端を残して切り目を入れていくのがコツです。
3. フロッピーケース*1に入れて完成。

*1:突っ込み不要。

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最近読んだ本。

高原英理『不機嫌な姫とブルックナー団』、ほしおさなえ活版印刷日月堂』、田中圭一『うつぬけ』、『ゲンロン4』。

不機嫌な姫とブルックナー団

不機嫌な姫とブルックナー団

ゲンロン4 現代日本の批評III

ゲンロン4 現代日本の批評III

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新作フォント「N3ゴシック(仮称)」制作中です。

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どうもです。
「フォントはじめました」とか言い始めてもうじき4年になる西岡です。当初は、ネタというかお遊びでフォントを作ってみるよという感じで始めたんですけれども、どうもそれではおさまらず、ちょっと本気を出してみることにしました。
今回の書体はゴシック体の仮名です。
これまではほとんど誰にも見せることもなくコツコツと作ってきました。今後は少し情報を出していくつもりです。ちなみに、今のところ何のアテもありません。
とりあえずティザーサイト的なものを作り、サンプル画像を置きました。

「N3ゴシック(仮称)」

http://n-yuji.info/index.php/totika-font3
f:id:n-yuji:20170226215800p:image

なんでいまゴシック体を作った?

えーっとですね、フォントを使う側のデザイナーとして、既存のゴシック体にはずっと不満がありました。
そのうちいいのが出るのかなーと思いながら過ごしていたんですが、どうもいっこうに現れない。近年に出たアレもコレも自分が望んでいたものとは違ったのです。
それで、仕方がないから、自分にとっての「ゴシック体とはこうだよ!」をかたちにしてみたのが、今回のフォントです。王道というかストレートというかありそうでなかった普通のゴシック体なのです。既存ゴシック体のどこがどう不満でN3ゴシックはそれらとどう違うのか、という点については……

ゴシックはゴシックなんです!

全く先行様式を無視したゴシックはない。ゴシックのスタイルは本質的に過去の遺産の変奏と言ってよい。ただしその過去は実のところ一度もあったことのない架空の過去だ。
高原英理『ゴシックハート』

さて、唐突に引用なのですけれど、この文章、あたかも書体製作の話のように読める人もいるんじゃないでしょうか? これは、高原英理さんの『ゴシックハート』から引いた一節で、この「ゴシック」は書体のゴシック体のことでありません。ゴシック建築に始まり、ゴシックロマンスから現代の「ゴス」(ゴスロリのゴスです)に至る、美意識というか趣味の系譜のお話なのです。僕は、書体のゴシック体も「ゴス」につながるものと思っていて(というかわざとそのように誤読して)、その意識を反映させたわけです。が、すみません、この段はぜんぜん理解してもらえなくていいです……。
先日文庫版が出たので、いちおう貼っておきます……。

ゴシックハート (立東舎文庫)

ゴシックハート (立東舎文庫)

さておき

さて、細かいところにはまだ調整の余地があるものの、デザインのクオリティには自信があります。この自信というのは、「自分に対しては嘘偽りがない」という意味でして、自分が欲しかったフォントはコレなんですが、他人に受け入れられるかどうかはさっぱり判断がつきません(つまり自信はないということです)。ただ、客観的に見て(客観的に見て?)、そこいらの市販フォントに劣らないレベルには達しているとは思います。
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現状と今後の予定

実際に使用することで見えてくるものもありますので、自分の仕事で使いつつ、デザインに微調整を入れています。
N3ゴシックは仮名書体なので、漢字その他を製作する予定はありません(漢字とか1人じゃ無理無理!)。現在、レギュラーとボールドの2ウエイトの仮名があります。この2ウエイトでは、組み合わせるフォントが限られますから、ウエイトの間を細かめに取り、各社のゴシック体の漢字と合わせて使えるようにファミリーを作成します(といいつつ使い方がまだよくわかっていない)。
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販売について

販売についてはまだ未定です。もう少し先になります。
たぶんDLmarketさんあたりに委託することになると思います。前作のように自前の販売にこだわるわけではまったくないので、各種問い合わせもお待ちしております。

名前について

フォント名は仮です。コードネームです。本当は用意していた名前があったんです。それは、ひらがな4文字・鳥の名前で、先日発表された某フォントと若干イメージがかぶってしまいました。マネしたふうに思われるとアレなので、再考中です。いい名前が浮かぶといいんですけれども。

応援よろしくおねがいしまーす

最も効果的な支援は、僕に仕事を依頼することです。
N3ゴシックは、2ウエイトがすでにフォントとして使用できる状態になっていて、機会を見つけて使っていきます。書籍編集者の皆様におかれましては、(この書体を使うかどうかはさておき)ぜひとも装丁等をご依頼いただければ。

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最近読んだ本。

千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』、森見登美彦『ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集』、今日マチ子『センネン画報』、『ビギナーズ・クラシックス 枕草子』、『ビギナーズ・クラシックス 論語』、羽海野チカ3月のライオン 1〜12』。

センネン画報

センネン画報

枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

論語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)

論語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)

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最近手がけた本。

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『改訂第3版 シェルスクリプト基本リファレンス』。長く手元に置く本なので、思い切ってシンプルに。銀・青・黒の3色刷。
このジャケットに使用した書体は開発中の例のやつなのです。

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『Electronではじめるアプリ開発』。こちらは青の発色がとてもいい感じに出ました。

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Androidを支える技術』は、シリーズ初の上下巻。かなり高度な技術書なんですが、コラムは僕でも読める面白さ。中面のデザインも丁寧に作ってます!

[プロ野球でわかる! ]はじめての統計学

[プロ野球でわかる! ]はじめての統計学

Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

Swift実践入門 ── 直感的な文法と安全性を兼ね備えた言語 (WEB+DB PRESS plus)

Androidを支える技術〈I〉──60fpsを達成するモダンなGUIシステム (WEB+DB PRESS plus)

Androidを支える技術〈I〉──60fpsを達成するモダンなGUIシステム (WEB+DB PRESS plus)

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最近読んだ本。

楠本まき『A国生活』、吉田秋生『きつねのよめいり』、大島弓子『さようなら女達』、東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』、丸山真男『日本の思想』。

A国生活 (フィールコミックス)

A国生活 (フィールコミックス)

きつねのよめいり (小学館文庫)

きつねのよめいり (小学館文庫)

さようなら女達 (白泉社文庫)

さようなら女達 (白泉社文庫)

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

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最近読んだ本。

広瀬友紀『ちいさい言語学者の冒険』、夏海公司『なれる!SE15,16』、リチャード・ブローティガン『芝生の復讐』、羽海野チカハチミツとクローバー1〜10』。

ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 (岩波科学ライブラリー)

ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 (岩波科学ライブラリー)

芝生の復讐 (新潮文庫)

芝生の復讐 (新潮文庫)

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最近読んだ本。

いろいろと忙しく、夏からさっぱり本が読めてません……。
三上小又ゆゆ式1、2』、梨木香歩冬虫夏草』、『暮らしの中にある日本の伝統色』、ワールポラ・ラーフラブッダが説いたこと』、『ゲンロン5 幽霊的身体』。

ゆゆ式 (2) (まんがタイムKRコミックス)

ゆゆ式 (2) (まんがタイムKRコミックス)

冬虫夏草 (新潮文庫)

冬虫夏草 (新潮文庫)

暮らしの中にある日本の伝統色 (ビジュアルだいわ文庫)

暮らしの中にある日本の伝統色 (ビジュアルだいわ文庫)

ブッダが説いたこと (岩波文庫)

ブッダが説いたこと (岩波文庫)

ゲンロン5 幽霊的身体

ゲンロン5 幽霊的身体

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最近手がけた本。

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毎年恒例の『アニメCGの現場 2018』。
表紙は「宝石の国」ダイヤモンドさん。ホログラム箔でキラキラです!

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macOSコマンド入門』『超速!Webページ速度改善ガイド』。
文字のみのシンプルデザインです。「なのゴシック」も使用して、すっきりきれいにまとまりました。

アニメCGの現場 2018 ーCGWORLD特別編集版ー

アニメCGの現場 2018 ーCGWORLD特別編集版ー

超速! Webページ速度改善ガイド ── 使いやすさは「速さ」から始まる (WEB+DB PRESS plus)

超速! Webページ速度改善ガイド ── 使いやすさは「速さ」から始まる (WEB+DB PRESS plus)

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最近読んだ本。

森見登美彦『夜行』、『行き先は特異点 年刊日本SF傑作選』、今野真二『図説 日本語の歴史』、マーク・チャンギジー『ひとの目、驚異の進化』、『欧文書体2 定番書体と演出法』、コマツシンヤ『午后のあくび』、ばらスィー苺ましまろ8』、石黒正数それでも町は廻っている12、13』、三上小又ゆゆ式3』、羽海野チカ3月のライオン13』などなど。

夜行

夜行

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)

欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)

午后のあくび

午后のあくび

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

苺ましまろ(8) (電撃コミックス)

ゆゆ式 (3) (まんがタイムKRコミックス)

ゆゆ式 (3) (まんがタイムKRコミックス)

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最近読んだ本。

メアリアン・ウルフ『プルーストイカ 読書は脳をどのように変えるのか?』、『万葉集(ビギナーズ・クラシックス)』、石黒正数それでも町は廻っている 14』、三上小又ゆゆ式 4』。

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

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最近読んだ本。

ゲンロン8 ゲームの時代

ゲンロン8 ゲームの時代

ゲーム特集。良い。そういえば原作読んでないなと思って……。まあまあ面白かった。映画とはだいぶ違うみたい(そもそも映画見たか憶えてないわけだが)。
バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

今更だけど内容確認のために。未来に希望が持てない……。
輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫SF)

輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫SF)

宇宙の孤児 (ハヤカワ文庫 SF 281)

宇宙の孤児 (ハヤカワ文庫 SF 281)

最近ハインライン読んでる。「輪廻の蛇」についてはなんか書くかも。そういえば、なぜかSFの名作はあまり読んでなかった。
キャッチコピー力の基本

キャッチコピー力の基本

仕事の参考に。期待した内容とは少し違ったが、世にあふれるえげつないコピーのできかたが分かった。ようやく最終巻まで読んだ。できれば1から再読したいな。

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近いうちに引っ越します。

はてなダイアリーが終了するので、はてなブログhttp://n-yuji.hatenablog.jp/に引っ越します。
近年あまり更新してませんけども……。

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ajabon

InDesign:段落スタイル各々の親を晒すやつ

他者がこしらえたドキュメントをさわるにあたり、スタイルを編集する必要が出てきたとき、 目先の段落スタイルをいじったら、ぜんぜん関係なさそうな段落にまで影響しちゃうことがありまして。 直したスタイルが実は他の段落スタイルの […]

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n-yuji

[その他]近いうちに引っ越します。

はてなダイアリーが終了するので、はてなブログのhttp://n-yuji.hatenablog.jp/に引っ越します。近年あまり更新してませんけども……。

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[book]最近読んだ本。

ゲンロン8 ゲームの時代 作者: 東浩紀,井上明人,黒瀬陽平,さやわか,吉田寛,橋野桂,イバイ・アメストイ,ランディ・アウ,坂上秋成,アレクサンダー・R・ギャロウェイ,松永伸司,今井晋,オレグ・アロンソン,エレーナ・ペトロフスカヤ,上田洋子,許煜,仲山ひふみ,プラープダー・ユン,福冨渉,速水健朗,辻田真佐憲,市川真人,海猫沢めろん 出版社/メーカー: 株式会社ゲンロン 発売日: 2018/06/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る ゲーム特集 ...

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works014

モリサワ新書体「みちくさ」の連綿体字形一覧のpdf

先頃(2017.11.08)、モリサワさんの2017年の新書体が使用可能となりました。
その中に、縦組みで連綿体が使用できる「みちくさ」というユニークな書体があります(参照→「みちくさの使い方」)。

  • 上記リンク先、一度は目を通して頭に入れておいた方がいいでしょう(各デザインのセットの主な字形の相違いなど…)
  • 当該ページ末尾にて「連綿体と代替字形の一覧」というpdfが公開されています (2017.11.14追記

で、少し触ってみたのですがところ、基本的には【デザインのセット1】=「自動的に連綿体を有効にする」*1を適用し、変更したい部分はその適用を解除した上で、目的の【デザインのセット】を適用し直す*2という使い方でいいのでしょうが、各字形の差を字形パネルで確認しようとしてもかなりの無理がありましたので、連綿体などが一覧できるpdfを作成しました。

必要な方は、下のリンク先からダウンロードしてご参照ください(アイコンクリックがベター)。
michikusa_hw_new.zip 直
※2種類同梱…twitter上で公開したのとほぼ一緒ですが、少しだけ補足しました

さらにもひとつ作成しました…50音順:モリサワさんのpdfを参考に同じような仕様で、情報を追加して…(2017.11.16追記
michikusa_50on.pdf 直

内容は、
各「デザインのセット」毎の一覧のファイル(michikusa_set-ichiran.pdf)

f:id:works014:20171113133811j:image:w570

と、
字形パネルで「すべての字形」を表示した状態での並びがわかるファイル(michikusa_CID3000+.pdf)

f:id:works014:20171113133812j:image:w570

です。

また、以下のような注意点なども少し掲載しています。

f:id:works014:20171113133813j:image:w570

  • まあ、書体の性格上ジャスティファイ(行頭行末揃え)で使うことも少ないとは思いますが…

そして、追加したpdfは以下のように50音順に【デザインのセット】の差が一覧できます。(2017.11.16追記
f:id:works014:20171116002214j:image:w570

お役に立てれば幸いです。

                                • -

少し追試…フォント名にAPとあるので(ペア)カーニングも設定されているハズです(以下の例文では判りませんでしたが…)。で、手動でカーニング調整をした際の挙動が気になって追試してみましたが、連綿体に変更されている部分の文字間には手動でのカーニング調整は効かず*3、その塊の後ろに影響が出るということが判りました。(この部分 2017.11.14追記

f:id:works014:20171114132839j:image:w570

  • 画像中の「−500em」は間違い、正しくは「−500/1000em」です…ご勘弁くださいませ

(以下、画像2点追加 2017.11.16)

f:id:works014:20171116192604j:image:w570

  • 画像を観察すると、「ま・な」の一画目の入り方、「な・に・く・と」などの終筆部に作成時の苦労がしのばれます…

f:id:works014:20171116192605j:image:w570

  • 挙動が朧気ながら見えてきました…やはり基本は【デザインのセット1=自動的に連綿体を有効にする】から適宜変更するのがいいでしょうね…
                                • -

ついでに…「デザインのセット」に関する説明をInDesignのヘルプからキャプチャ……(なお、CC2018以降は「スタイルのセット」となっているようです)

f:id:works014:20171113135318j:image:w570

*1:「自動的に連綿体を有効にする」はIllustratorの場合は「デザインのバリエーション」同等かと思いますが、その他の【デザインのセット】との関係は検証していません

*2:解除の必要性について…【デザインのセット】は同時にいくつか適用できる仕様になっており、どれが優位になるのかわかりませんでしたので…そのあたりもpdfに例示してあります…

*3:効いて連綿体が解除されると予想していたのですが…

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Illustratorの自動カーニング時の行頭行末揃えは…

すでにこのブログ上で「Illustratorでの箱組にオプティカルカーニングは不適」と題して、Illustratorで「オプティカルカーニング」適用時に行頭行末揃えの組版(自動では)不可能なことは報告済みですが、(追い打ちをかけるようで残念ですが)「自動(メトリクス)カーニング」でも同様な現象が発生しますので報告しておきます。

下の画像のような「和文等幅」を適用した文字列では特に問題ありませんが……

f:id:works014:20161129170047j:image:w570

これに「自動(メトリクス)カーニング」を適用すると……

f:id:works014:20161129170048j:image:w570

  • 「ナ」が行末をオーバーしているのが目立ちますね
  • 「…」と英字との不自然なアキは「文字組みアキ量設定」では設定できません(この場合、後続の英字にアキが発生するようなので、英字を選択して「文字前のアキ」で調整するしかありません
  • これは小書きの仮名や音引きでも同様です…Illustratorの「文字組みアキ量設定」では対:行頭禁則文字との和欧文間隔を触ることは不可能です

書体を変更してみます……

f:id:works014:20161129170049j:image:w570

  • 並びが変わったため、こちらは「ル」の行末オーバーが目立ちます
  • 目立たないだけで、行末と次の行頭の文字のペアにカーニングが設定されていれば不揃いは発生します(先の例も同様ですが…)

理屈は簡単です。下の画像で明らかなように、行末の文字と次の行頭の文字との(ペア)カーニング値が対:行末に残ってしまうからです。

f:id:works014:20161129170050j:image:w570

  • 右の丸パーレン内の数値は(ペア)カーニング値(カーソルを文字間に挿入してカーニング窓を確認すると丸パーレン囲みで表示されています)

このように(ペア)カーニングが丁寧に設定されている書体ほど、その影響は大きいことになり、Illustratorの日本語文字組版に関する機能の不憫さを再確認する結果となってしまいました。

回避策としては……オプティカルの場合と同様に)行頭にカーソルを挿入し、カーニング窓の「(0)」となっている部分を「0」と書き換えると行末の飛び出しはなくなります。(この際に「OpenTypeパネル」の「プロポーショナルメトリクス」にチェックが入っていないと、カーソル直前の文字=行末の文字の「プロポーショナルメトリクス」が解除され行末の文字の前後に不自然なアキが発生しますので、手動で調整する場合は必ずチェックをONに!*1

*1:先日の勉強会でデモ中にこの現象に遭遇し少し慌てたのであった…なんのことはない「プロポーショナルメトリクス」にチェックを入れていなかったから…「和文等幅」から順に設定を変更していったからやったかなぁ…

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InDesignの「段落行取り」について…

InDesignの段落パネルサブメニューに「段落行取り」という項目がありますが、この使用方法や挙動などが理解しづらいようなので、私の理解の範囲で記しておきます。
初心者さんには、「行取り」そのものから説明する必要があるかと思いますので、まずそこから……*1

この「行取り」などは「テキストフレーム」内でも実現可能ですが、その設定はかなり煩雑なことになり現実的ではありませんので、ここでは「フレームグリッド」内での運用を前提に説明を進めます(もちろん、「グリッド揃え」は「なし」以外に設定しているという前提で…)。

行取り

1行のみで構成される小見出しなどの文字列(段落)を、本文の何行分のスペースに配置するのかということを設定します。
結果、「グリッド揃え」の揃え位置とは無関係に設定したスペース(行数分)のセンターに揃えられます。

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段落行取り

こちらは、複数行に亘る少し長い文字列(段落)を、本文の何行分のスペースに配置するのかということを設定します。
もちろん「何行分のスペースに配置するのか」ということですから「行取り」の数値も設定する必要があります。

「段落行取り」を適用すると…(その段落全体の)行毎の「グリッド揃え」は解除されるため、その部分の行送りは設定されている「行送り値」に依存することになります。

フレームグリッド内の文字列(段落)には、(基本的には「グリッド揃え」に依存するため)初期状態では「ジャスティフィケーション/自動行送り=100%」が適用されています。そこに段落行取りを適用すると行送りは(グリッド揃えに影響されず)「文字サイズの100%」=「行間のアキなし」となります。しかし、一般的にはその部分には本文とは異なる「段落スタイル」を適用するでしょうから、その段落スタイルに目指す「行送り値」を設定しておけば特に問題はありません。

なお、段落全体は(グリッド揃えの揃え位置とは無関係に)設定したスペース(行数分)のセンターに揃えられます。

f:id:works014:20170918144135j:image:w570

  • 行長で折り返しするのではなく、改行位置を指定する必要がある場合は【段落内改行(=sift+return)】*2を挿入します。こうすることで、「ひとつの段落」と認識されます…もちろん「行揃え」も適切に設定しておきます(この場合は「行頭揃え」)。

で、先の「3行取り」を「1行取り」とすると以下のようになりますね。
(少しズレて重なるのがミソというか面倒な部分です…)
※本当はここからが本題…

f:id:works014:20170918144142j:image:w570

これを見ると、インラインでアンカー付きオブジェクトを配置し、後続の文字列との間に「段落内改行」を挿入することで、背景画像上の見出しなどが実現できるように思いましたわれます……が、正確にコントロールするには、その手順は煩雑に過ぎます*3

f:id:works014:20170918144148j:image:w570

  • 2行ある段落を「段落行取り」で「1行取り」にすると、2行の1行目は上揃え、2行目は下揃えとなるようです…が、ここでは詳しくは追究しません
  • アンカー付きオブジェクトは、クリック選択して矢印キーでズラすということはできず、文字と同様に選択してベースラインを調整する必要がありました
  • この辺りの「選択」が何とも厄介です(2行目の選択も…)

で……ああでもない、こうでもないと試行錯誤するうちに、行送りを「0」とすることで、より簡単に処理できることに気付きました(単純なコトでした)。

f:id:works014:20170918144156j:image:w570

  • なお、画像中にも記してありますが、各種揃え位置の設定によっては微調整が必要です

*1:…経験的に、フォーマットと称して支給されるInDesignドキュメントでは、本文以外の小見出しその他連動して動くべきモノが、単に「オブジェクト」として置いてあるだけのことが多いのです…「行取り」や「段落行取り」あるいは「アンカー付きオブジェクト」等々、「使うべき(あるいは使える)機能」を使いこなせていないことに起因するのだろうなと常々思っております…

*2:「強制改行」とも言われますが、「段落内改行」がより挙動が解りやすく適切かと思いますのでココではこちらを使っています

*3:つい先日の勉強会で思いつきで提案してしまったのですが、ちょっと勇み足であったようです。なお、カスタムのアンカー付きオブジェクトでは上下関係がうまくいきません…

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「アンカー付きオブジェクト」の「カスタム」設定_その1

ここ最近、InDesign「アンカー付きオブジェクト」の「カスタム」設定と挙動の関係について、理解があまり行き渡っていないのではないか? と思わせる書き込みを目にする機会が多いように感じます。
そこで、私なりに解説を試みてみることにしました。
※2〜3回に分けて連載することになるでしょう

まず、以下のような作例を準備しました。

X基準:「テキストフレーム」

f:id:works014:20170528105655j:image:w530

オプションの最初の項目の「ノド元を基準」は後回しにして……
次の項目「アンカー付きオブジェクト/基準点」の部分では、アンカー付きオブジェクトそのものの何処を基準として配置するのか? ということを設定します。

f:id:works014:20170528105703j:image:w530

  • この場合、アンカー付きオブジェクトの右/下を基準とする


次の「アンカー付き位置/基準点」「X基準(字送り方向)」と連動しており、併せて「Y基準(行送り方向)」を設定することでアンカー付きオブジェクトを配置する位置を指定します(オフセットの設定方法や考え方は他の機能と同様です)。
共に選択肢がいくつか用意されています。

f:id:works014:20170528105704j:image:w530

最初に掲げた作例のそれぞれは以下のようになっています。

f:id:works014:20170528105656j:image:w530

  • アンカー付きオブジェクト/基準点:左/上
  • アンカー付き位置 X基準:「テキストフレームの左端」、Y基準:「(仮想)ボディの上」


f:id:works014:20170528105657j:image:w530

  • アンカー付きオブジェクト/基準点:左/中
  • アンカー付き位置 X基準:「テキストフレームの左端」、Y基準:「(仮想)ボディの中央」


f:id:works014:20170528105658j:image:w530

  • アンカー付きオブジェクト/基準点:左/下
  • アンカー付き位置 X基準:「テキストフレームの左端」、Y基準:「(仮想)ボディの下」


つまり、X基準(横組み字送り方向:横方向)はすべて「テキストフレームの左端」、Y基準(横組み行送り方向:縦方向)は「(仮想)ボディベース」の上・中央・下としてあり、それぞれ「アンカー付きオブジェクト/基準点」と同じように設定してあるということで、(見ていただくと判りますが)「アンカー付き位置のX基準とY基準の交点」に「アンカー付きオブジェクトの基準点」が位置しています。

ここで、「アンカー付き位置」Xの基準点を少し変更し、上から(テキストフレームの)左端(ママ)・中央・右端としてみました。

f:id:works014:20170528105659j:image:w530

さらに、「アンカー付きオブジェクト/基準点」も上から左/上・中/中・右/下と変更してみました。

f:id:works014:20170528105700j:image:w530

  • 以降はこの状態からX基準を変更して挙動を観察します


このように、(最初のうちは)それぞれの基準点を同様の位置に(ある程度)合わせるとその挙動が理解し易いでしょうし、その後の数値的なコントロール(計算)もし易いハズです。

この作例の場合、X基準は「テキストフレーム」をベースにしていますから、例えば、現状の(アンカー付きオブジェクトを挿入した段落の)2字分のインデントを「0」としても、

f:id:works014:20170528105701j:image:w530

また、「左揃え」から「右揃え」に変更したとしても、「アンカー付きオブジェクト」の位置は動きません

f:id:works014:20170528105702j:image:w530

では、三つ前の状態からX基準をその他の選択肢に変更して挙動を観察してみましょう。

X基準:「アンカーマーカー」

f:id:works014:20170528105705j:image:w530

  • アンカーマーカー挿入位置を基準に…
X基準:「列枠」

f:id:works014:20170528105706j:image:w530

  • 段組みの場合はマーカーのある段(列)を基準に…
X基準:「ページマージン」

f:id:works014:20170528105707j:image:w530

  • 現状は「テキストフレーム」基準の例と同じですが、これはテキストフレームの位置/サイズが「マージン/段組」での設定値と一致しているから

試しに、「マージン/段組」からマージン設定を変更してみると……それに応じてアンカー付きオブジェクトの位置も変わるのが確認できます。

f:id:works014:20170528105708j:image:w530

  • ページマージンを 14mm → 10mmに変更した結果

「ページマージン」という用語から「余白部分」に配置されるかと勘違いしそうですね。どちらかというと「版面(はんづら)」とした方が適切なように思います。

X基準:「ページ枠」

f:id:works014:20170528105709j:image:w530

  • これはネーミング通りページ(ドキュメントサイズ)が基準に…

最後に「ページ枠」を例に、最初にスルーした「ノド元を基準」のチェック OFF/ON の違いを例示しておきます。

「ノド元を基準」のチェック OFF(デフォルト)

f:id:works014:20170528105710j:image:w530

「ノド元を基準」のチェック ON

f:id:works014:20170528105711j:image:w530


例えば、最初のアンカー付きオブジェクトの設定画面で「ノド元を基準」のチェックを ON にすると、設定画面は以下のように変化します。
f:id:works014:20170529084151j:image:w530

  • それぞれの基準点は見開きページではノド元を中心に左右対称の位置に設定されます
  • 「ノド元を基準」の ON/OFF はオブジェクト毎に設定する必要があります


長くなるので、続きは後日……今回は主に「X方向(字送り方向)」について観察しましたが、次回は「Y方向(行送り方向)」に重点をおいて考えてみることにします(ちとややこしいことになるハズです)*1……
※完結するまでに(何かの都合で)少し改稿するかも知れませんが、ご容赦ください。

*1:簡単に済ませました…

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Illustratorの「繰り返し文字の処理」

Adobe Illustratorの段落パネルメニューには「繰り返し文字の処理」というInDesignにはない項目があり、ヘルプを覗くと以下のように書いてあります。

f:id:works014:20170128115310j:image:w570

  • キャプションの(左)と(右)が逆ですね…

赤アンダーラインを引いた前半部分を素直に受け取って、例文を作成してみましたが……

f:id:works014:20170128114523j:image:w570

  • ご覧の通り、何の変化も起こりません

気を取り直して、上の画像の赤アンダーライン部分(2文字目)を「繰り返し文字」に置き換え、(効果を観察するために)左右を1文字分短くしてみたのが以下の画像です。

f:id:works014:20170128114524j:image:w570

  • うーーーん…「弱い禁則」でも「々」は「行頭禁則文字」となっているので追い出されるだけ…

で、「禁則処理=なし」としてみると……

f:id:works014:20170128114525j:image:w570

  • 期待通りの結果ではありますが、読点が行頭にきては困りますね

さらに気を取り直して、「弱い禁則」をカスタマイズして「繰り返し文字」を「行頭禁則文字」から削除したセットを作成し、適用してみました。

f:id:works014:20170128114526j:image:w570

何とか使えそうですね。
でも……

f:id:works014:20170128114527j:image:w570

  • この効果が適用されるのは「々」だけのようです

何とも中途半端な機能と言うほかありません。
私の場合、Illustratorでは短い文章しか組みませんので、常に「OFF」で運用しています。

※既視感が有ると思っていましたが……
丸っきり同じタイトルの過去記事がありました→ Illustratorの「繰り返し文字の処理」
(自省を込めて、このまま残しておきます)*1

*1:HD内でaiファイルを発見し記事に…念のため、ブログ内も検索したつもりだったのですが…

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合成の括弧類に関して…

(「アンカー付きオブジェクト」の続きは少し後回しにして、少しだけ関連のあることを先に……)

全角以上の括弧類を作成するための(合成用の)括弧類はU+239B〜U+23B1に集中しています(画像は ATOKの文字パレット)。

f:id:works014:20170604191643j:image:w530

これをそれぞれダブルクリックして InDesign上に直接入力してみました(小塚明朝 Pr6N-R:横組み)。

f:id:works014:20170604191702j:image:w530

間にある縦棒(U+239Cなど)は繋ぎ用と思われますが、少し問題があるので削除し、

f:id:works014:20170604191703j:image:w530

1文字ずつ改行を挿入して並べたのが以下です(行間アキは「0」)。

f:id:works014:20170604191704j:image:w530

これを「縦組み」に変更してみると……

f:id:works014:20170604191705j:image:w530

  • 縦横変換されます

ここまでは「小塚明朝 Pr6N-R」でしたが、全選択して「小塚ゴシック Pro-H」としてみますと……

f:id:works014:20170604191706j:image:w530

  • 最後のU+23B0とU+23B1はCIDコードが16312と16313なので、Adobe-Japan1-5(Pt5)以上のフォントでないと実装されていません…なのでこの部分は変化はありません(小塚明朝 Pr6N-Rのママ)


さらに、全選択して「A-OTF A1明朝 Std」としてみますと……

f:id:works014:20170604191707j:image:w530

  • 何の変化もありません(強いて言えば、改行マークだけは変更されています)


しかし、少なくともU+23A7〜U+23ADはCID8174〜8180の辺りにあり、Stdでも実装されているはずなのに何故なのでしょう。


ここで、字形パネルの書体を「A-OTF A1明朝 Std」としてCIDコード順にソートし、CID8174〜8180あたりを表示して確認してみますと……

f:id:works014:20170604192015j:image:w530

  • 上:A-OTF A1明朝 Std、下:小塚明朝 Pro-B


「A-OTF A1明朝 Std」にCID8174の字形そのものはあってもユニコード)U+23ABに紐付けされていないことがわかります。つまり、U+23ABは「A-OTF A1明朝 Std」では表示できないと判断され書体が変更されないということです。(どうしても必要であれば、字形パネルをダブルクリックすれば入力は可能です…但し、タテに続けるには「縦組み」で、ヨコに続けるには「横組み」で…自動での縦横変換もできません)。

f:id:works014:20170604192643j:image:w530

字形パネルの活用

もう少しツッコんで……今までは(主に)ユニコードでの直接入力でしたが、字形パネルから目的の字形をダブルクリックして入力する場合を考えてみます。
以下が、和文用の始めブレース(U+FF5B:CID680)を選択した状態での、「選択された文字の異体字を表示」とした字形パネルの状態です*1


f:id:works014:20170604191708j:image:w530

  • 左から、小塚明朝 Pr6N-R、小塚明朝 Pro-R、A-OTF A1明朝 Std


同じ文字でも、フォントの種類によって異体字への紐付けが異なるのがわかりますね(例示した書体以外にも違うパターンがあることは確認しています)。
異体字が豊富に紐付けされている場合には、以下のように目的の字形をダブルクリックして置換できるのですが……

f:id:works014:20170605083758j:image:w530

  • 右の例のように、縦組みで横長のモノを作成する際は、ダブルクリックする字形が判り難いかも知れませんが、縦長のモノと同じ字形をダブルクリックすると自動的に変換されます(反転した文字を選択した状態での字形パネルです)

そうでない場合は、ユニコードで入力するか、字形パネルを「すべての字形を表示」として、ユニコード順(Proの場合)やCID順(Stdの場合)でソートして目的の字形を探すしかありません。


f:id:works014:20170605090723j:image:w530


つまり、字形パネルから目的の字形をダブルクリックして入力する際には、フォントの種類によっては、その字形に到達するまでの手間が変わってしまうということになるでしょう。
(誤解を承知で言ってしまうと……明朝系、ゴシック系、丸ゴシック系程度の括りで使用フォントを考えてもいいように思います)

冒頭で「少し問題がある」とした繫ぎ用の文字について

ほんの一例として以下の作例を用意しました。

f:id:works014:20170604191709j:image:w530

  • 上から、小塚明朝 Pr6N-R、小塚ゴシック Pr6N-R


この例を見る限りでは、左から3・4番目のSQUARE BRACKETとゴシックの1・2番目(パーレン)以外はとても使えたものではないでしょう(画像をクリックすると別窓に拡大表示されます)。
フォントによって異なることは十分に考えられますから、(これらの繫ぎを)使う場合は拡大しての目視確認を心掛ける必要があると言えます。

作例末尾のU+23B0とU+23B1について

これらは、(先に記したように)CIDコードでは16312と16313にマッピングされていますので、Adobe-Japan1-5(Pt5)以上でないと表示できませんが……


ATOKの文字パレットの文字情報をみると、U+23B0は “UPPER LEFT OR LOWER RIGHT CURLY BRACKET SECTION”、U+23B1は “UPPER RIGHT OR LOWER LEFT CURLY BRACKET SECTION” となっています。
「左の上か右の下」、「右の上か左の下」ということは、上下を入れ替えることで「始め」「終わり」を切り替えることができるということだろうと推測できます。
ところが、(少し検証したところ)これらが上下の区別なく繫がるのはモリサワ純正の書体だけ……という残念な結果になりました*2


明朝系の様々な書体での組み見本を以下に掲げておきますので、ご参考に……

f:id:works014:20170604191710j:image:w530

  • 本来は、上下を入れ替えることで括弧の向きが変わる……という実装を期待
任意の長さにする

最後に、ブレース(別名:CURLY BRACKET)を例に、任意の長さにする場合の、Illustratorでの作業例を掲げておきます(InDesignでも手順は同様ですね)。


f:id:works014:20170604192016j:image:w530

  • ポイントテキストで「横組み・行間アキなし」で入力(これを縦組みに変更すると横方向に延びるブレースに置換されますが、アウトライン化してから回転しても同じ)
  • 最後は数値入力で移動してもいいし、矢印キーを数回叩いて移動しても…お好みで…

*1:欧文用のブレース(U+007BとU+007D)の場合は欧文イタリック字形が追加されたりしますが、大差はありません

*2:2字分丁度なので、意外と使い勝手はいいかも? なのですが…

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ichinose

高精細レプリカの販売を開始します

高精細レプリカの販売を開始します。


名称:ツリバナ 

原作品:ボタニカルアート、水彩画

作家名:ume 様

Tsuribana_gaku2s

■ 額2 高精細レプリカ  ¥5,400(税込み、 送料別 )

寸法:443 × 364 mm

Tsuribana_gaku1s

■ 額1 高精細レプリカ ¥4,320(税込み、送料別 )

寸法:334 ×247 mm

■ご注文 こちらに「高精細レプリカ希望」とお問い合わせください。

■特徴

(1)原画と寸分違わぬサイズ
 ・作家が描いた原画の寸法を忠実に再現します。
(2)スキャン解像度は、800ppi
 ・作家の微細なタッチを忠実に撮像する32〜21 マイクロメートルの解像力です。髪の毛を1/2〜1/3に裂く光学分解力です。
(3)非接触スキャン
 ・作品を丁寧に大切にスキャニング。作品を上向きにそっと置いたまま非接触にてスキャニングします。
(4)A0、B0、120号まで対応
□対応可能な作品寸法を確認するための手順:

スキャニングサービス ページにジャンプ。

・価格表タブ をクリックする。

・価格表の下にある、[キャンパスサイズ]もしくは[用紙サイズ]のボタンをクリックする。

(下記の画像をクリックすると スキャニングサービス ページへジャンプします。)

・票中グレーに塗られたサイズは、対応不可な寸法です。

Size_scan_svc

(5)リアリティに拘るライティング
 ・市販のイメージスキャナでは真似の出来ないライティングにより原画のテクスチャー(用紙の風合、作画のタッチ)を忠実に記録します。
 ・作家の手書きサインは、本当に鉛筆で書かれているように見えます。
(6)拡大プリントにも対応可能です。
 ・ご希望に応じて拡大(最大300%)、縮小作品にも対応可能です。
 ・ポスター用途では最大600%まで対応可能です。例えば、作品寸法が120号(約1mx2m)であれば、800ppiスキャニングにより、4mx8mのポスターの制作が可能です。
以上

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大阪DTPの勉強部屋

隔週金曜勉強会

Tweet             テーマは「DTP作業を効率化するTips」 Illustratorがメインの人もInDesignを使ってIllustrato […]

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works014

「アンカー付きオブジェクト」の「カスタム」設定_その2

http://d.hatena.ne.jp/works014/20170528:TITLE=以前のアンカー付きオブジェクトの記事から少し間が開いてしまいましたが、続きを書く余裕が出来ましたので纏めておきます。
※前回は主に「X方向(字送り方向)」について記しましたので、今回は「Y方向(行送り方向)」について……

まず、おさらいとして……
インラインでアンカー付きオブジェクトを配置(つまりコピー&ペースト)した場合は、以下のようになります。

f:id:works014:20170721171629j:image:w530

  • 赤い「困」は単純に文字サイズを30Qにしただけです
  • 大きい方は天地左右7.5mm(30Q相当)の四角いオブジェクトと直径7mmの円をグループ化してあります(以下同)
  • 簡単に言えば、(仮想)ボディと字形(グリフ)のような関係にしてあるということ(つまり、挿入後の隣の文字とのアキも予め含めてあるということ:ブルー部分はシロと考えてくださいね)
  • あくまでもテキストフレームです(レイアウトグリッドは目安として表示してあります)

上の画像を観察すると、文字サイズより大きなオブジェクトをアンカー付きオブジェクトとしてペーストした場合の挙動は、文字サイズを変更した場合と同じなのがわかりますね。
なので、(段落書式などの際に何度となく言及しているように)「行送りの基準位置」と「文字揃え」を同様の設定にしておくことでコントロールが容易になることがお判りいただけるでしょう。
また、放り込む部分の文字サイズより小さいオブジェクトを挿入する場合は、文字サイズと同じサイズのオブジェクトとの間で位置を調整し、それをグループ化した後に放り込むと、「オフセット」の調整に苦労することも回避できます。

【ここからが本題】
そのようにして放り込んだアンカー付きオブジェクト(画像左)の「親文字からの間隔」で「カスタム」を選択すると、デフォルトでは画像右のようになります。*1

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  • 1行目には改行が入っており、その直後の行頭にアンカー付きオブジェクトを挿入してあります…
  • 右の状態が「カスタム」を選択した直後の状態…そのデフォルト値:「Y基準」の「行(ベースライン)」という設定は、少し危険なので注意が必要ですが、最後の方で紹介します
  • これ以降の画像に関しては、正しくは「1段(行)9字」ですが…特に影響はありませんのでご容赦願います

この状態から、「アンカー付きオブジェクトの基準点(赤丸部分)」と「アンカー付き位置のY基準(赤ライン部分)」とをそれぞれ変更した結果は、以下のようになります。

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  • つまり、「アンカー付きオブジェクトの基準点」「アンカー付き位置のY基準」を(仮想)ボディを基準に同様に揃えておけば、イメージ通りの位置に配置されるということ

「Y基準」の選択肢は他にもありますが、(日本語組版で)挿入位置(アンカーマーカー)との関係を重要視する場合にはこの三者択一となり、他の選択肢を採ることはほぼ皆無でしょう。

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このような(カスタム)アンカー付きオブジェクトの「Y方向」の挙動さえ把握・理解しておけば、(もし必要があったとしても)オフセット調整もほんの少しで済み、自由にその位置をコントロールできるハズです。

例えば、「段の上下境界線内に収める」のチェックを外してちょっと工夫すれば…

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  • アンカーマーカー直後には全角スペース(左右150%)を挿入
  • この場合、Y基準の「行(ベースライン)」は「仮想ボディの下」にした方がベターですね(後述)

(上の画像右のように)フレームの1行目に意図通りに挿入することも可能です*2し、アンカー付きオブジェクトを挿入した段落に対して「行取り」を設定したり…*3 アンカー付きオブジェクトに「回り込み」を設定する*4ことも可能です。

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最後に…「少し危険なので注意が必要」とした「Y基準」の「行(ベースライン)」という選択肢については、以下の画像を参照くださればご理解いただけるかと思います。

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  • つまり、行中により大きいサイズの文字があるとその文字に影響される…

級数混植の際には要注意ということです*5

●補足(公開当日に追記
理解が難しくなる話しがややこしくなるので触れないでおくつもりだったのですが…検証中に以下のような、相反する結果が現れたことを報告しておきます。

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  • 上下とも左右それぞれの設定は同じ…が、後続の文字サイズに影響を受ける場合(左)と受けない場合(右)が現出
  • 左:折り返し改行位置にかかるように文字サイズを変更
  • 右:行中の文字サイズを変更した後、その部分が改行位置にかかるように(その前に)文字を追加
  • 共に、アンカー付きオブジェクトを挿入・カスタム設定後に文字サイズを変更

文字揃えも同様に「上なら上、下なら下」としてあれば特に影響はありませんが*6、このような挙動を知ると、「(仮想)ボディの中央」を基準に揃えるのが最も無難である…といえますね。
何故なら「(仮想)ボディの中央」は文字サイズに関係なく一定ですから。

*1:特に触った記憶がないので工場出荷時のデフォルトだとは思いますが、もし違っていたらすみません…

*2:大きいからといって、フレームグリッドで2行取りになってしまうこともありません

*3:以下の二つはフレームグリッド使用

*4:後続の段落に対しての設定となります…挿入した段落やそれ以前の段落に対しては無効

*5:理屈から考えれば英数字のみ文字サイズを大きくしている場合なども同様…微々たるモノですが…

*6:作例の文字揃えは「中央」

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和/欧文間、和/英数字間の不具合はCCで修正されました

InDesignにおける表題に件について、(経緯が複雑で)己の記憶も曖昧になってきたので、メモ的に記しておきます…著しく時期を逸していますが、ご勘弁願います。


5年ほど前、2010年8月の記事で使用したファイルを現在の環境で開いてみました*1


現在の環境は Mac OS X 10.9.5

  • 文字組みアキ量設定「行末約物半角」=和/欧文間アキ、和/英数字間アキ 共に25%
  • カスタマイズした文字組みアキ量設定=和/欧文間アキ12.5%、和/英数字間アキ0%


まず CS6(ver.8.1)
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次に CC(ver.9.3)
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見較べて異なっているのは、カスタマイズした文字組みアキ量設定を適用したグループの手動で欧文フォントに変更した ②・④の部分です。
(つまり、具体的には文字組みアキ量設定で和/欧文間と和/英数字間のアキ設定を変えていて、手動で欧文フォントを適用した場合ということになります)


以下に、②・③の部分を切り出しました(④の部分は文字揃えを変更しただけですので今は無関係)。
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(手動で欧文フォントに変更した場合は)CS6までは和/英数字間にも和/欧文間のアキ(12.5%)が適用されてしまっていましたが、CCで(やっと)正常な状態になったということがわかります(従来から合成フォント及び和文に予めセットされている欧文の場合は正常です)。


これには少しややこしい経緯があるのですが、簡単にいうと、CCの初期バージョンでは、このバグがCS6までは正常であった「合成フォント」にも波及してしまっていたのですが、その後のバグフィックスですべてが正常になった……ということになります。
CCの初期バージョンでの状態をお見せできないのが残念ですが、以下のリンク先をご覧いただくと理解していただけるでしょう。
参照ページ(InDesignの勉強部屋)→ No.07 合成フォント使用時に文字組みが変わる?


ややこしい経過を辿っているだけに、私の記憶も曖昧で、少し間違ったtweetをしてしまったので、纏めておこうと思った次第です。
このバグに気付かないママ(和/欧文間と和/英数字間の各アキを異なる設定にしていて、欧文・英数字部分を合成フォント以外の何らかの方法で変更している)CS6以前に作成されたファイルをCC以降で開くと、当然文字組みは異なることになります。

*1:当時の環境は Mac OS X 10.4.11 上の InDesign CS3(ver.5.0.4)

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プリセットの「文字組アキ量設定」における設定値の齟齬と回避策

InDesignにプリセットされている「文字組アキ量設定」では、どの設定でも以下のようになっています。


和字間隔の前後
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括弧類の内側
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つまり、「和字間隔の前後」と「括弧類の内側」には設定値に齟齬が発生しています。
これは、私の配付している「文字組アキ量設定」でもずっとそのママ、どのように弄っていいのかの判断を避けていたからです*1
この結果どのようになるのかは以下の作例をご覧いただけばお判りになるでしょう。

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アキの配分は以下のようになってしまっています。

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で、ちょっと考えてみました。
まず、それぞれの問題のある部分の最大値を「0%」に……

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次に、最大値を「100%」に……

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ここから比較的すんなり答えが導き出されました。
つまり、括弧類の内側は「0%」とし、和字間隔の前後は「100%」とすればいいのではないかと……

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        • -

デフォルトで括弧類の前後のアキが異なってしまうバグについては、InDesignの文字組みアキ量設定の4大バグ末尾の「隠されたアキ量の問題」を参照ください。
なお、このバグの回避については夢彦さんのtweetに全面的にお世話になりました。記して感謝の意を表しておきます。

*1:最小値にマイナスを設定し、「調整量を優先」と併用することで、殆どの場合「追い込み処理」がされることになる…ということも理由のひとつではありますが…

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